ロータリーを復活させたマツダ、鳴り物入りで登場させたスカイアクティブXはフェイドアウト?
ロータリーエンジンを復活させてきたマツダながら、その一方で鳴り物入りの大アピールをしながら世に出したSKYACTIV-Xは搭載車が急減している。驚いたことにCX-30のSKYACTIV-Xもカタログから落ちてしまった。今や国内販売車だとマツダ3のファストバックモデルのみという状況。SKYACTIV-Xは今後どうなってしまうのだろう。予想してみた。
まずはSKYACTIV-Xの”おさらい”からしてみたい。ガソリンを軽油のように着火させる「圧縮着火」という技術はピストンエンジンの究極と言われてきた。ガソリンエンジンながらディーゼルエンジンと同じくらいの燃費を追究できるためだ。世界中の自動車メーカーが開発していたものの、マツダを除き市販レベルに到達することはできず。といった点でロータリーと同じ。
とはいえ市販型のSKYACTIV-Xは完全な圧縮着火ではなく、点火プラグも併用していた。加えてスーパーチャジャーを使ったり、小さいモーターのアシストも行ったりなどしていて複雑。当然ながらコストアップする要因が多く、市販されてみたらハイブリッドより圧倒的に高い価格設定になってしまう。この時点で私は「売れるワケない。もちろん推奨しない」と書いた。<続きを読む>
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結局PWSディーゼルやミラーサイクルのように消えゆくのでしょう。ミラーサイクルの狙うところは他社でバルブ遅閉じのアトキンソンサイクルとして続いてますが。やっぱりスクリュー式のコンプレッサーは効率はいいが自動車用にはコストが高すぎるのでしょう。
自動車技術会の論文発表で、スカイアクティブXに関して発表されたことがありました
質問する各社の技術者は、みな「すごいエンジンを実用化し素晴らし話を聞かせてもらった」とみな前置きしてから質問をするくらいでした。
しかし、エンジンが本職でない技術者(の末席にいたもの)の私としては、圧縮着火なのにプラグあるやんけ!としか思えませんでした。もちろんそのプラグで圧縮(?)するわけですが、圧縮着火だけだとトルクの大きいディーゼルを超えられないんじゃないかなーと思ってました。
お金をもらわずともステマ/PR企画のような動画を配信していた、youtuber兼モータージャーナリストの方には頭が下がります。
そんなにロータリーエンジンやりたいなら大容量のリチウムイオン電池を搭載してタンクに水道水を入れて、それを電気分解しながら水素を発生させてそれを燃焼させた方がクリーンだと思います。
前にも書いたけど結局技術者の自己満足が暴走した結果ですね。誰か止めなかったのか。プラグ付けて、スーパーチャージャー付けて止めににマイルドハイブリッド。ここまで補器類付けまくれば別に普通のスカイアクティブでいいじゃん。中途半端に高いだけで絶対的な性能に優れているわけでもないし。トヨタやホンダ、日産もこの程度の似非圧着点火なら出来ると思いますよ、ただ単にメリットよりもデメリットが多いから作らないだけ。ハイブリッドの方がよほど現実的。
こういうのを見てると本田宗一郎氏が現役時代にコストも考えずに新型車は新プラットフォーム、新エンジンばかり出して会社を傾けたのを思い出します。技術者の才能と経営の才能は別物ですね。
書いてる人居ますが究極のエンジン?は水で走る車かと。水を電気分解して水素を作りそれを燃料にすることは技術的には十分可能だと思うのですがなぜ出てこないんだろう?
>水を電気分解して水素を
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/suiso_tukurikata.html
実証実験中のようですね。
車に積めるほどコンパクトで低コスト高効率になるには、まだまだ時間がかかりそうです。