バンコクで開催されたGazooフェスティバルは驚くほどゴージャスなイベントでした!
私はプロの選手じゃないので引退もヘチマもないのだけれど、何となく昨年のラリージャパンで「もう競技は最後かな」と考えていた。楽しかったけれど大変なことも多く、天秤に掛けたら後者が勝る感じ。老後の金子(きんす)もどんどん減っていく。そんな日々を送っていたのだけれど、タイで行われたイベントを見て「走らないジジイは只のジジイだな!」。と強く思った。
『Gazooフェスティバル』というファン向けのお祭りなのだけれど、驚いたことに一番人気だったのはタイ人のレーシングドライバーや日本人のレーシングドライバーでもなく、私より2歳上の67歳になる豊田章男さんだった。ヤリスのラリー1車両に乗り、広いと言えないコースで暴れまくり! 上手です。外から見ていたらとてもじゃないが67歳の爺さんが運転してると思えない!
章男さんが初めてラリーカーに乗ったのは2012年5月に台場でメディア3誌が主催した『メガWEBフェスタ』である。私が司会進行をしていたくらいなので怪しいイベントです。F1やモトGPやWRカーやパイクスピークの車両を狭いメガWEBの試乗コースで全開走行させた。そこになぜかモリゾウさんが遊びに来た。ベストカーの勝股兄や、CT誌の城市兄がほっておくワケ無い。
どんどん乗ってもらおう! ということになる。「国沢に任せた!」。任されても困るのだけれど、いろんな競技車両に乗ってもらいました。そんな中、お気に召したのが勝田選手の86。勝田選手、あろうことか狭いコースで「大丈夫かいな!」と思うくら振り回す。降りてきたら意外なことに「乗ってもいいですか?」。勝股兄とい城市兄を見たら「乗せちゃえ!」とアイコンタクト。
お金持ちなので壊したって問題ないでしょ、ということですね。しばらく走ったら戻ってきて「サイドブレーキ引っ張っていいですか?」。これも2人揃って「面白い!」という顔をしている。後で聞いたのだけれど、レースをメインとしていたモリゾウさんにとってサイドブレーキ引くというドラテクはやったことなかったそうな。狭い場所でのパワースライドターンも初めて。
果敢にサイド引いてパワースライドさせようとするのだけれど、なかなか上手くいきません。そりゃそうだ。ラリー車に乗るの、初めてですから。何度もすっぽ抜ける(これやるとラリージャパンの私のように突っ込みます。笑)。その姿を見て私はマイク使って少しいぢりました。モリゾウさん、私の厳しい評価を覚えているらしく、今でも「国沢さんは上から目線だからね」と言う。
そんなモリゾウさんが狭い場所でWRカーを思い切り振り回している! レーシングドライバー以上の人気度だ。タイ人、モリゾウさんを見るとサイン攻めです。ここでハッキリ解った。年齢に関係なくホンキでクルマと向き合っている人って、皆さんしっかり評価してくれる。ファンサービスもしっかりやる。エラそうなことを言うだけのジジイは何の価値も無い。
ということで今年のラリージャパン、出ることに決めた。文頭に書いた通りいろんな意味で厳しいけれど、67歳のモリゾウさんが頑張っている姿を見ると、やはり65歳の私は負けちゃなんねぇと思う。65歳の私が頑張れば、同じように定年を迎えどうしようか考えている人たちに少しでいいから「負けちゃなんね!」と思って頂けたら嬉しい。人生、定年してから始まる!
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師匠、やっぱりそうこなくちゃ!であります。
ラリージャパン以外のラリーも何戦か是非!
今後も可能な限り追っかけますよ~。
祝、ラリージャパン2024参戦!
今年も応援に行きます。
昨年は、スタジアム2本と下山の神社ターン 、恵那山荘で応援してました。
サービスパークでのサインと兜パフォーマンスありがとうございました。
今年のラリージャパンも行く予定なので、しっかり応援させて頂きます!
2023年よりも改善された運営となることを願ってます。