ソニーホンダモビリティにマイクロソフトが乗ってきた。ホンダにとって救世主になる?

何と! ソニーホンダモビリティにマイクロソフトが絡んできた! どうなるか? 私は自動車産業側から見る。ホンダからすれば大きな救いになると思います。そもそもソニーホンダモビリティ、すでに終わっていたと考えます。こらもう私だけでなくホンダ社内でも公然と「失敗。どうやって撤退するかが経営陣にとってウデの見せ所」みたいなことを言う人も少なくない。

実際、アフィーラ出したって売れるワケない。不思議なことにアメリカ市場で人気のあるSUVを選ばずセダンを選んだ。デザインに魅力やエモーショナルのかけらもない。この点、ソニー社内(ソニーホンダモビリティ部門以外じゃないソニーです)から「これじゃダメ」とか「やりなおすべき!」と言う声が山ほど出ている。ソニーにだってクルマ好きは少なからずいます。

しかも電力消費量を抑えなければならない電気自動車に、電力を激しく消費する高度なAIを導入するという。これだけで航続距離は30%程度落ちる。普通の電気自動車であれば600km走れる電池を搭載しても400kmしか走れないということ。自分の足を食べて空腹を満たすタコのようなもの。現場の皆さんはどう考えているか不明ながら、少なくともソニーもホンダも本体は「やっちまった」。

そこにマイクロソフトが降りてきた! 一番「よかった!」と思っているのはホンダ社員の皆さんだろう。これで少なくとも大損する心配をしないで済む。ホンダにとって最悪の流れは1)アフィーラが売れない。2)赤字垂れ流しを負担する。3)第2弾の開発予算を投入する。4)その間にも赤字が膨らんで行く、という流れ。ソニーが「まいった」するまでホンダは逃げられぬ。

一方、自動車産業を持たないマイクロソフト側としては美味しいプロジェクトである。なんのかんの言ってもホンダのクルマ作り技術は世界TOP級だ。現在世界規模で伸び悩んでいるのは商品戦略が大失敗しているからであり(先代プリウスのような競争力の無いクルマばかり作っていると考えれば解りやすい)、F1のパワーユニット一つ取ったってホンダは素晴らしい。

マイクロソフトからすれば、ビジネスベースとして世界で最も大きい自動車業界に大手を振って参入出来る。ソニーホンダモビリティで様々なトライも出来るだろう。そこには既存の自動車メーカーが考えてことなかった”面白さ”など含まれているかもしれません。街中を走っているクルマに限らない。もしF1に搭載されているセンサーの情報を得て活かしたらどうか?

バーチャルゴーグルして3軸のゲーミングチェアに座れば、アストンマーチン・ホンダを駆る角田と全く同じ体験が出来る。しかもリアルタイムで! 2次元のTVで見るF1と全く違うスリルが味わえるんじゃなかろうか。しかも運悪く”推し”のドライバーの順位悪かったり単独走行だったら、即座にバトルしているドライバーに変えればいい。マイクロソフトの参入で、いろんな可能性出てくる。

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1 Responses to “ソニーホンダモビリティにマイクロソフトが乗ってきた。ホンダにとって救世主になる?”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    アップル/テスラがi-phone/モデル3のようなプレーンな製品を作ると「coolだ」と言ってもらえるのに、ホンダがアフィーラを作ると「素うどんみたいだ」と言われてしまう。やっぱりそれらの2番煎じであることがバレてしまうからでしょうか。
    マイクロソフトとしては、ホンダは堅い選択だったとおもいます。だた、SDVの時代だと考えるとソフト屋さんのマイクロソフトからすればうちのソフトが動いてくれる車があれば、どのメーカーでもいいんだよと逃げる方法もある。(パソコンならwindowsが走ればHPでもlenvoでもいいのと同じ)なんとかマイクロソフトに逃げられないようなハード(車)を作らなければならないと思います。
    でも、中国のEVはどうするんでしょうねぇ。米中の敵対的政策からすれば、将来的に中国のBEVにwindows系もios系もandroid系もお断りになってしまいそうな気がしますが(いまはディスプレイオーディをレベルなのでかまわないのでしょうが)

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