中国の電気自動車、デザインも性能も相当のレベルに達した。日本、大丈夫か?
ジュネーヴショーで中国の最新モデルが出てきた。例えば『IMモータース』。日本での知名度は全く無いけれど、上海汽車とアリババ、上海張江ハイテックというハイテク企業が提携して立ち上げた自動車メーカーである。『L6』と呼ばれるモデル、文句なしにカッコ良い! デザインは好みだと言い張る人もいるけれど、人気の無いタレントを揃えたって売れないです。
2026年型路面掃除機(笑)
チーフデザイナーはやはり「目利き」じゃないとダメ。上のホンダ ゼロと下のL6、見比べて頂きたい。同じロー&ワイドのスポーツセダン風のクルマながら、私なら瞬時も迷わない。そもそもホンダ ゼロ、自動車のデザインで大切だとされる「清潔感」がありません。ホンダ、初代シビックや初代フィットのような清潔感のあるデザインが得意だったのに。
ハードも厳しい。L6はとりあえず航続距離600kmのリン酸鉄リチウムを搭載したモデルを出してくるが、すぐ航続距離800kmの半個体電池(電解質が変形しない堅さ)も出てくる。電池の調達価格が高いこともあり、電池搭載量を可能な限り少なくしようとしているホンダ ゼロと対照的。自分で乗るのなら航続距離800kmがいい。なんのかんの言っても航続距離は重要だ。
さらに! モーターを稼働する電圧は875Vとな! 電圧高いほど効率よくなる。しかも最大で400kW近い急速充電が出来るという。10分で60kWh以上の電力入るということ。電費6km/kWhなら360km走れてしまう。10分で360kmですよ。ホンダ ゼロのスペックは発表されていないものの、とうてい無理だと思う。完全にハードでも中国に抜かれた。
0~100km/h加速は半個体電池仕様の2モーターだと3秒を切るという。価格的なライバルはテスラ・モデル3らしい。おそらくインパクトのあるプライスタグを付けてくるだろう。唯一の課題は「欧州が輸入させてくれるかどうか」だと思う。スイスは中立国なので中国車OK。されどEUは厳しい。おそらく新興国をメインターゲットにしてると思う。日本も含まれる。
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最初の写真と最後の写真は、持ち運びできる掃除機かと思いました。
悲しいかな売り先が、どんどん狭められていますね。欧州然り、米国も補助金削減、日本も輸入車の補助金削減に動き出しているようですし。BYD位の体力有れば米国で現地生産も有りかもしれませんが、新興メーカーではちょっと。