新聞社、自動車産業にケンカ売り始めた。このままだと冷戦になるかもしれません

ここにきて大手新聞社の自動車業界バッシングが激しくなってきた。昨日行われたトヨタの株主総会の記事を見ると、すべて厳しい内容。なかでも豊田章男会長について「信任率が急落している。今年の結果は71.93％で、前年に比べて12.64ポイント低下した。グループで相次いだ認証不正がトヨタでも発覚する中、10人いる取締役で最も低い数字となった」（メーテレWeb）。

はたまた朝日新聞デジタルは　株主からは全12問の質問があり、うち5問が不正関連だった。「グループ各社の不正を受けての対応が甘かったのでは」「トヨタ大丈夫かという気持ちにかられた。ガバナンス不全になっていたのでは」といった声があった　朝日新聞以外も、けっこう厳しい株主総会になったと思わせる記事ばかり。実際どうだったのか？　株主総会に出たサポーターの方によれば……。

終了後から今朝にかけた報道では「認証不正の質問が飛び交う」「トップが謝罪」という論調が中心となっていることを思わせますが、 実際は認証事案への対応は冷静に受け止めていた方が多く、 さらに未来への活動についても応援を頂く質問が出るなど温かい雰囲気の総会でしたよ」。なんで新聞社は自動車メーカーの悪い部分ばかり強調するニュースを流すんだろう？　

御存知の通り今や大手新聞社は崖っぷちにある。新聞を取る人が急激に減ってます。1年くらい前まではウチにも読売と朝日が激しい営業に来ており、同業だしあまりに可哀想だから読まないけど3ヶ月ずつ交互に取っていたが、最近は営業活動する体力すら無くなったらしい。全く来なくなりました。営業さんから近所でも新聞を取っている家はほぼ無いと聞いた。

新聞社は「新聞を取ってくれるんだから有料でも見てくれるだろう」と完全フリーで見られないWebを立ち上げたものの、今やWebは無料が常識。TVと同じです。よほどの価値がなければお金なんか出さずとも優良なサイトがいっくらでもある。私一人でやっているサイトだって新聞より情報早いし、掘り込んだ内容をお届けしていると思う。有料にするくらいなら止めます。

なぜか？　メディアってお金儲けが目的じゃ無い。良質の記事を書けばアクセス数が増え、結果的に収入となる。TVはそういったコンセプトになった。されど新聞は「情報の代わりにお金を！」。そういう時代じゃなくなったことが理解できないんだと思う。とはいえ記事を作るにはお金掛かります。購読収入減れば広告で穴埋めするしか無い。でも自動車産業は広告出さない。

費用対効果が薄いからだ。実際、新聞に出ている広告見てクルマを買う人は急減している。広告入れないなら叩いてやれってことなんだと思う。しかも今やメディアの編集長＆デスク級は40～50歳のクルマ嫌い世代。その証拠に連日交通事故がニュースになる。数年前まで交通事故ってよほど大きくなければ新聞記事にならなかった。今や軽傷の事故ですらニュースになります。

苦虫かみつぶしながら記事書いてる人へのプレゼント～

そろそろ自動車業界も堪忍袋の緒が切れそう。このままだと広告を全く出さなくなる可能性大。そればかりか取材出来る機会も減っていくと思う。同時進行で信用出来るメディアには正確な報道のため、より深い情報を出していくだろう。ダイハツの不正や今回の不正問題、ホンダとスズキは公開内容が浅かったけれど、トヨタとマツダはしっかり情報を出してくれた。

大手新聞の役割は終わったかもしれない。

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