最近電気自動車の話になると相当の確率で「燃える」という方向へ向く。確かに不安ありますね!
日本と同じく暑い夏だった韓国で電気自動車の自然火災が続いた。説明するまでもなく三元系リチウムイオン電池は熱に弱く、最悪、爆発的に燃えてしまう。燃えたら消せない。韓国で起きた火災もたくさんのクルマを巻き込んだ。地下の駐車場だと住居が燃える可能性だって出てくる。当然ながら「なんで燃えたんだ?」とか「電池の安全性はどうか?」という話になっていく。
火災を起こした一台にはメルセデスベンツ EQEもあった。燃えた車両の電池メーカーを調べてみたら、メルセデスベンツ韓国は使っているメーカーを公表しなかったそうな。韓国の国交省やメディアの追求により、燃えたEQEに使われている電池が判明したのだけれど、驚いたことに中国製。しかも中国のなかでも一流に遠い「ファラシス・エナジー」というメーカーだった。メルセデスベンツ、コストで電池を選んでいた?<続きを読む>
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2018年にも韓国でBMWが燃えるという事案がありましたが、結局は原因が特定され韓国国交省がBMWを告発しました。その後特にBMWの火災事故の報道は無いようです。
今回のベンツの電気自動車の火災も徹底的に原因の特定に動き、告発の方向にいくのかまたはきちんと改善されるのか見守りたいと思います。
暴論かも知れませんが、電気自動車の火災事故に会う確率は、走行中に大地震に会う確率と似たようなものと思っております。
今はまだ電気自動車の普及は世界的にもまだまだの状態ですから、火災事故の件数的にはハイブリッドやガソリン車に比べるとはるかに少ない状態ですが、今後普及が増えていく中でも、電気自動車の火災事故が増えないうような努力を各メーカーには頑張って欲しいです。
ユーザーとしては、火災事故を起こしていないメーカーのものを選ぶとか、三元系のバッテリーを使用しているクルマには乗らないとかの防衛策は取りますが、もし火災事故を発生させたら、サプライメーカーの公表、火災原因の追究、徹底した再発防止の措置が取られるまでは不買行動をとるぐらいの気構えは必要ではないかと思っております。バッテリーの火災は、それぐらい危険なものとの認識が必要なのでしょう。
筆頭株主が中国資本になってからのメルセデスベンツに、
嘗ての「最善か無か」をクルマ作りの根幹としていたメルセデスベンツは、もはや存在していないのだと思います。
自然発火が続いているのにも関わらず、
メディアの問い合わせに
「サプライヤー(電池メーカー)は非公開になっています」…???
トヨタがハイブリッドカーの初代10系プリウスを発売した時のニッケル水素電池の無償永久保証をしたとの違いに、唖然としてしまいます。
夏の過酷さは世界でもトップレベルの高温多湿の日本で、
ユーザーに対し真摯に向き合わないメーカーの電気自動車は、購入対象から外れていくだけだと思います。
危うきに近寄らずではありませんが、自分はクルマの場合、次のようにリスクを判断しています。
①今回のバッテリー製造元のように、重要かつ当たり前の質問に回答がない場合は、答えられないくらい酷い状況にあると判断します。
②車検見積り等で、交換パーツについて聞くと「次の車検まで保つかもしれないし、明日壊れるかもしれない」という明らかにボッタクリ狙いの回答があります。この場合も、相手はプロではないと判断します。
クルマは大きな買い物で、最近では整備もメチャ高いし、何よりも一つ間違えると、人様や社会に多大な迷惑をかけてしまう道具だから、真っ当な情報提供を切に願います。
リチウムイオン電池が実用化された時、これは中国には作れないだろうと言われていました。いま私たちは中国で作られたリチウムイオン電池をたくさん使っていますが、三元系のリチウムイオン電池はやっぱり中国式のクオリティコントロールでは無理だったんじゃないかと思います。
中国はリン酸鉄式が主流ですが、やっぱり三元系とどちらが良いか判断するタイミングが彼らの中にもあり三元系をとった企業もあり、そちらが今回のような事態を招いているんだと思います。
メルセデスは韓国では集団訴訟の対象になるんじゃないかと思います。サプライヤーは教えないと言っても現物を開けて調査すればわかることになのに、ヘタを打ったなあと思います。
怖いですね
車がせっかく電動化、自動運転…でハイテクに進化したとて、”燃えちゃう”リスクがあるならばもうアナログな純エンジン車でいいや…という考えも出てくるかもしれませんね。残念なことです。
(電池技術、生産技術の進化も期待しつつ)