ルノー『E-TECH』はトヨタの『THSⅡ』に対向できる数少ないハイブリッドシステムだ

何度も書いてきている通り、日本車以外のハイブリッド車で「いいね！」と思えるモデルは皆無に近い。ハイブリッドの難しさを上げると、燃費とドライバビリティ、スムースさを高い次元で実現することにある。世界で最も優れたハイブリッドシステムと言えば瞬時も迷うこと無くトヨタの『THSⅡ』だ。ドライバビリティで少し物足りないことを除けばカンペキです。

続くのはホンダの2モーター式ながら、ドライバビリティで少し物足りなく、しかも総合燃費がTHSⅡに届かない。走行用電池の寿命や、交換になった時のコストもTHSⅡより厳しい。日産eパワーの場合、ドライバビリティで優秀。ただ絶対的な燃費がイマイチ。三菱自動車とマツダのハイブリッドは（正確に表現するとPHEVのハイブリッドモード）燃費悪いです。

輸入車になるとさらに厳しい。燃費の良いハイブリッド皆無！　スムースさやドライバビリティもダメ。決定的なのは、電気関係のトラブル出たら捨てる以外なくなってしまうこと。まぁトヨタのハイブリッドが世界的規模で売れているの、当然だと思う。私だってハイブリッドを買うのならTHSⅡ以外、考えないです。そんな中、唯一トヨタのアンチテーゼになるのがルノーのE-TECHだ。

ナニが良いかと言えばドライバビリティです。どの速度域からアクセル踏んでも気持ちよ～く加速する！　THSⅡはもちろんeパワーすら相手にならないレベル。ストレス皆無。それでいて燃費良い。上の3.9L／100は、日本流の表示だと25.6km/L。渋滞路を10km。100km/h巡航を30kmくらいした時の燃費である。どんな走り方をしても20km/Lは割らない。

スムースさだって文句なし！　エンジン掛かる時の滑らかさはTHSⅡを圧倒。eパワーやホンダ2モーターと同等。最大にして唯一の難点は、時々エンジン回転数が上がり、賑やかになること。オーディオ鳴らしておけば気にならないレベルですが。もし機会あったらルーテシアかアルカナに試乗してみて頂きたい。個性的なハイブリッド車を探しているならおすすめだ。

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