日産大不振の大きな要因になっているのがエクストレイルの世界的な売れ行き不振、です

日産の経営状況悪化の要因の一つが、エクストレイルの売れ行き不振だと言われる。実際、日産にとってエクストレイルは最大の収益源になる目論見だった。というのもコンパクトカーだと、台数が出ても利益幅小さい。しかもノートのプラットフォームはルノー。そして日本でしか売れておらず、儲からない。セダンの売れ行きを見ると縮小傾向。

ミドルクラスSUVが重要性なのは日産に限らない。トヨタはRAV4が世界販売車種だし、ホンダもCR-Vで大きな利益を挙げている。日産の場合はエクストレイル(アメリカ名:ローグ)ということになる。まず日産にとって最重要地域となるアメリカだけれど、2023年後半あたりからローグの売れ行きが落ち始めた。2024年になると急速に在庫は増えていく。

売れると見越して生産台数を増やしていたためだ。気づくとローグの在庫は駐車場を埋め尽くし、衛星写真から深刻さが解るほどになってしまう。売れないと困るから大幅な値引き販売を行い、利益率を大きく落とすことになる。アメリカにおける日産に赤字はローグの販売経費(インセンティブと言われる)だと言って間違いない。<続きを読む>

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2 Responses to “日産大不振の大きな要因になっているのがエクストレイルの世界的な売れ行き不振、です”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    「売るクルマが無い!」となれば、日産経営陣の責任以外の何物でもありません。

    特に今の社長は、腹を掻っ捌いても足りないくらいのボ○クラだと思いますが、自分の立場を保持することには無類の才能を発揮するようです。

    飼い主に噛みついた(国に噛み付かせた?)前社長と、自己保身と他力本願的な発想が良く似てますよね。

    ちなみにですよ、
    ホンダは、夢追い社長のEV宣言を無視してHV開発を行いました(根拠はありませんが、そう思っています)。当然ホンダ社内では、日産との統合反対の大旋風だと思います。

    今後のトランプ政権と中国次第ですが、日産が赤字に転落することになれば、ホンダだって厳しい訳で、社運を掛けてまで火中の栗を拾う義理はありません。

    今回は統合の検討に合意したにすぎませんから、個人的には日産との統合は成立しないと思っています。

    今後はおそらくですよ、
    困窮する日産に資金を供与するために、また三菱を守るために、ホンダがアジアとオフロードに強い三菱の株を引き取って、ホンダ&三菱連合になるのではないかと、勝手に妄想しております。

    ちなみにですよ、
    日産の未来は、今の時点では妄想すらできません。。。

  2. アクシオム より:

    エクストレイルの北米仕様ローグも、フルモデルチェンジした2020年の時に搭載していたPR25DDという4気筒ガソリンエンジンだったのに、2年後にVCターボ3気筒の1.5リッターにしたのには結構首をかしげましたね。
    4気筒でもVCターボの2.0リッター仕様を選択すると、元々3.5リッターV6の代替えダウンサイジングエンジンだから、ローグに搭載するにはコストと性能的にオーバースペックだったんでしょうね。

    それでいて、同じCMF-Cのプラットフォームを使用する三菱アウトランダーの北米仕様に投入されているガソリン車にはPR25DDを使い続けているのに・・・
    最初は北米でもCAFE基準が厳しくてVCターボに移行したのかと思ったんですが、国沢さんのおっしゃる通りなVCターボ信奉者によって採用されてしまったとしたら、日産の技術系の幹部も経営トップ同様ポンコツというか、クルマ音痴もいいところですね。
    新型ムラーノには、VCターボの2.0リッターでCVTじゃなく、ZF製の9速ATを採用しているようですが、そこは結構まともな選択。残念ながらハイブリッドじゃない点で競争力はないですが・・・
    ちゃんとエンジニア的に指揮が取れる人が経営トップにいないのがつらいですね。

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