またぞろ「ふんわりアクセル」などという言い出すメディアも。ホントに10%良くなるか勝負する?
ガソリン補助金の減少でガソリン価格が上がっている。メディア本来の役割を考えれば「現在のガソリン価格は妥当なのか?」を検証するべきなのだろうけれど、国に対する忖度か、値上がりを肯定するのみ。なんと「ふんわりアクセル」という時代錯誤の恐ろしい呪文まで復活してしまった。遅いクルマがふんわりアクセルなどしようものなら、右折信号で2~3台しか通過できない!
結果的に渋滞を招き、信号待ちによる燃費悪化となってしまう。今となっては誰が言い出した呪文なのか不明ながら、こいつを引っ張り出してきたメディアは私と丸刈りを掛けて燃費勝負して欲しい! ホントに「発進から5秒で20km/h」と、流れに乗った加速した時の燃費差が10%になったら丸刈りしてやる。そもそも5秒で20km/hって、普通のドライバーどうやって実行するのか?
高齢者やクルマの運転を趣味としないような皆さんが乗っているクルマって遅い。普通にスタートしても5秒で20km/hくらいの加速だったりする。そんな人に限って「タマゴが1個10円値上がりしたから死にそう!」になり「ふんわりアクセルすれば燃費が素晴らしく向上します」と思いこんでしまう。前述の如く「目安」ないため、徹底的にトロいスタートになりイライラを買う。
そもそも最近の交通の流れを見ていると、華麗なスタートダッシュを決める人なんかほとんどいない。普通に走り出す。ハイブリッド車はモーターパワーで走り出す。ふんわりアクセルするとモーターで走っている時間が長くなるためエンジン使ってない感覚ながら、使った分は必ず充電しなければならない。むしろ適当なタイミングでエンジン掛かった方が有利なことだって多い。
しかも「ふんわりアクセル」とか書いてる連中は、ハイブリッドの回生ブレーキのシステムなんか知らない。ふんわりアクセルより「ふんわりブレーキ」の方がずっと回生効率良くなり、結果的に燃費も向上することをアピール出来ないのだった。いずれにしろ日本のような交通量の多い道路環境での「自分勝手なエコラン」はエゴ。もしやるならガラガラの道でどうぞ!
<おすすめ記事>
環境再生保全機構のサイトでデータ測定の条件を確認しました。
•試験車両はハイブリッドではない(記載なし)
•グラフから読み取るとノンエコドライブは最高車速が45→55km/h(運動エネルギー1.5倍)
•目的地へ到達する時間が56→48秒(この条件は揃えるべき)
これではフンワリアクセルが効いてるのか判断できないですし、ハイブリッド車ならば最高速が上がっても回生で回収出来るので違った結果になりそうですね。
ぜひ国沢さん若しくはメディアの方に検証実験をして定量化して頂きたいと思いますがお金も労力もかかるので難しいですかね。
「ふんわりアクセル」も極々限られた条件なら該当するのかもしれませんが、そんなに単純ではありません。
随分前でしたか、BMWが「速やかに加速を終わらせて、長く巡航させた方が燃費が良い」とコメントしていましたが、「そりゃあ信号が少ない場合であって、日本の都市部では違うでしょ!」と自問自答したのを覚えています。
ドライバーからすると、道路事情やパワーユニットの特性毎に、燃費を引き出す走り方は変わってくる。それにそもそも制限速度や信号タイミングの適正化など、社会インフラ的に燃費に効く改善要素だってあると思うのです。
まあそもそも考察の浅いコタツライターの記事は読まないし、もうすぐ彼らはなんちゃらAIに取って代わられるだろうから、別にいいんですけどね。