5月1日から30万円値下げしたプジョー2008に乗ってみました。ムカシと全然違うのね!
カートップ誌で毎月販売状況を分析する記事を書いているのだけれど、4月はプジョーが昨年同月比で140.5%という登録台数を記録していた。なぜか? プジョーを扱っているステランティスに聞いてみたら、どうやら積極姿勢に出始めたらしい。昨日、マツダは何もやらなくなったので台数を落としたと書いた。ステランティスの場合、賑やかにやりましょうということになったそうな。
さらに5月1日から値下げを行っている。売れ筋の2008で30万円。ベルランゴも20万円の改訂したという。問い合わせた電話で「そういえば最近プジョーに乗ってないのでは?」。う~ん! そう言われてみたらジックリとプジョーに乗った記憶がない。検索すると2013年の208でした。その前は2009年の308CC。208のレポート読むと「馴染むのに3日間かかった」と書いてあった。
リアシートは実用的なレッグスペースを持つ
ということで売れ筋の2008GT BlueHDiという1500ccディーゼルをすすめられた。全長4305mm×全幅1770mmなのでヴェゼルくらいの大きさである。日本で乗るならちょうど良いかもしれない。エンジン始動しDレンジをセレクトして走り出して驚く! 私の中のプジョーと言えば、上の試乗レポートでも書いた通り「クセが強く慣れるまで乗りにくい」だったけれど、全く違う!
高速巡航は楽チン
生粋のプジョーファンからすれば物足りないかもしれないが、すぐ普通に乗れてしまう。快適だし! 130馬力のディーゼルに組み合わされる8速ATはアイシン製。トルクはガソリンエンジンなら3リッター級の300Nmあるため、GTというグレード名も納得出来る。そればかりかADASなんか日本車に勝るとも劣らないレベル。しっかり使えるレーンキープサポートまで標準装備する。
ここまで寄せるのだって簡単。1cmです
私が知らないだけかもしれないが、魂消たのはバックカメラの合成映像。バックカメラ付きのクルマを3台持っているけれど、自信を持って寄せられるのは10cmまで。狭い車庫なのでギリギリ攻めたい。プジョーのシステムは他と全く違うのだった。確実に1cmまで寄せられる。その他、車庫入れの時の時に使う画像など(自動的に表示される)感心するばかり。ぜひお試しを!
実際の画像は解像度高く思いきり寄せられる
知らないうちプジョーも世界の先端になっていた。それでいて「良い点」をしっかり残している。下はフロントサスのアッパーマウント。簡単な構造ながら、アッパーマウントからバルクヘッドにストラットタワーバーと同じ役割をするスティフナーが入っている。乗るとフロントのしっかり感が出てる。何よりプジョーの得意分野であるシートが素晴らしい! Dセグ並の上質感だったりして。
ストラットアッパーマウント部
気になる実燃費だけれど、都内ばかり224km走って12.3Lを消費。18.2km/Lということになる。ガソリンより15%くらい安い軽油だから国産ハイブリッド車と同等のランニングコストになる。価格はオプションが不要なほどのフル装備で427万3千円。我が国は今後10年くらいエンジン車が主力になると思う。使い勝手やクルマの楽しさなど考えたら、2008が売れるのも理解出来ます。
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リフター(ベルランゴ、ドブロ)と国産3列ミニバンの比較が気になります。
私としてはディーゼルエンジンや乗り心地は良いなーと思いつつ、2列目シートのリクライニングなしが家族に不評でした。
妻が1.2ターボ 6ATの旧208に乗っていますが、一度借りて山坂道を走りましたが、低速トルクの太さとギア比の組み合わせが絶妙でスイスイと登ってくれました。
下りでペースを上げましたら、足回りが手に取る様に滑らかなに動き始めたので、これは実に奥が深い車だと感心しました。