週末にハイブリッドのノアとディーゼルのデリカD5を乗り比べてみた。コスト的に優位なのは?

2050年カーボンニュートラルまで25年。世界は私が想像していたより早いペースで電動化していっている。今は「踊り場」だと思うけれど、その踊り場の”高さ”も想定より高いです。ぶっちぎっている中国を除いても欧州は直近のBEVの市場シェア15.2%(前年比23.9%増の約41.3万台)。アメリカすら新車販売台数全体の約7.5%がEVで、前年同期比で10.6%増加(約29万4千台)。

翻って我が国は都市部を中心に2%しかない。やがて普及期がやってくるだろうけれど、2035年くらいまではハイブリッドかディーゼルになると書いてきた。とはいえ売れ筋を見るとディーゼル伸びずハイブリッド優勢。週末、ハイブリッドのノアとディーゼルのデリカD5で600kmほど走った。結論から書くと「お好きな方を選んでいいと思う。チョイ乗りするならハイブリッド」です。

燃費どうか? 今回は高速道路の追い越し車線主体でデリカD5が14km/L。ノア16km/L。軽油を145円。ガソリン165円とすれば、500km走って5178円と5156円で互角! 同じジャンルのクルマなら似たようなランニングコストになる。渋滞やチョイ乗りはハイブリド有利。寒冷時の燃費でディーゼル有利だと思えばいい。自動車税などその他の費用も同等。

クルマとしての魅力はどうか? これまた甲乙付け難し。D5についていえば基本設計が古いエンジンということもあって最新型ディーゼルと比べたら賑やかながら、ノアも追い越し車線巡航だと高回転域を使うため少しばかりエンジン音が気になる(音質もイマイチ)。マツダの直6ディーゼルなどハイブリッドより快適です。優れたディーゼルならハイブリッドより好ましい。

そんなディーゼルで話題になっているのがガソリン暫定税率(27.6円。消費税含む)廃止後の価格。レギュラーと軽油の価格差って一般的に20円くらい。価格差の大きいコストコですら軽油の価格と逆転する。軽油にも17.1円の暫定税率があるので本来ならこちらも廃止すべき。ただ今回は見送られた。このままだとディーゼル乗用車のメリットは無くなります。

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2 Responses to “週末にハイブリッドのノアとディーゼルのデリカD5を乗り比べてみた。コスト的に優位なのは?”

  1. スポック より:

    >レギュラーと軽油の価格差って一般的に20円くらい
    それがここのところ、軽油の価格だけなぜか下がって価格差が30円弱まで拡大しているようです。(写真のコストコも28円差)
    軽油だけダブつき気味なんでしょうか?

  2. でぱいゆ より:

    原油から生産されるガソリン、軽油、灯油、重油などの比率はほぼ一定で、ガソリンだけ増産することはできません。(連産品と言います)。なので、軽油⇒ガソリンに需要がシフトすると、軽油がダブついてしまいます。
    余剰生産分の軽油を海外へ輸出してるようです。
    資源エネルギー庁の令和7年6月のデータ*によると、
    ガソリンの生産量は315万kl、軽油は274万kl。軽油取引税が下げられなくても、真っ当な市場原理(需要供給バランス)が働けば、自然と値下がりするのかもしれませんね。
    *出典:資源エネルギー庁
    https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekiyuso/result.html

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