BYDシーライオン7に試乗。花粉症の人なら天国の車内ですね。日本ブランドでこの内容なら大ヒット確実
様々な路面&天気の中、シーライオン7に300kmくらい乗ってみました。結論から書くと、日本車や欧州車の技術を取り入れながら、日本車風でも欧州車風でもないクルマに仕上がっており興味深かった。例えばPM2.5の表示がある。車内と車外両方。PM2.5対応フィルター付きなので、車内は5。これ花粉など皆無に近い空気質だ。花粉症の人なら天国でしょう。
ADASは若干粗っぽい制御ながら(中国と同じレベルのADASは輸出出来ない?)、周辺表示を見ると2台前のクルマまで出てくる。レーダーは股抜き制御しているということ。日本の場合、自動運転より安全確保という点でドライバーのミスを防いでくれるADASは重要。もう少し進化させることで中国車のキラーコンテンツになるかもしれない。
クルマの仕上がりは苦しゅうない。とうてい495万円の内容じゃ無い。インテリアの仕上げなどレクサスやメルセデス、BMWと比べたって負けていないと思う。そもそもボディサイズがデガいため、街中じゃ存在感ある。肝心の走りはどうかといえば、やや路面からのツキ上げ感あり、ウエットだとマンホールの鉄板、目地などでブレーキ時に一瞬空走感出る。
タイヤの空気圧は290。転がり抵抗など考え上限を選んだろうが、サイズからすると高めだと思う。250くらいにしたら大きくイメージ変わると思うけれど、広報車なので遠慮しておいた。”空気圧高い感”を除けば足もよく動いており上々。電費はエアコン使い普通に走って7km/kWh程度。2200kgという車重を考えたら良いと思う。N-VAN e:も都内だと7km/kWh台ですから。
BYD全般に言えることながら、回生性能が凄い! シーライオン7はブレーキ回生で130kW以上戻す。LFPの電力受け入れ能力、三元系より圧倒的に高いためだ。実力で500kmくらいの航続距離を持つと考えていいだろう。今ならBYD補助金73万円と国からの補助金35万円で387万円。東京都だとさらに45万円なので342万円! BYDが日本で商売を続けるなら妙味ある買い物です。
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