豊田章男会長がダイハツのマスタードライバーに。期待したいのはCVTの改良です!

トヨタのマスタードライバーである豊田章男会長がダイハツのマスタードライバーを引き受けた。すでにダイハツのスポーツモデルなどウワサに上がっているようだけれど、ステレオタイプ過ぎると思う。マスタードライバーの役割ってスポーツモデルのハンドリング評価だけじゃ無い。ダイハツブランドで販売する全ての車種の味見をし、指示を出し、納得出来る仕上がりにすることです。

私が期待したのはCVTの味付け。ダイハツに乗り慣れていない人がダイハツCVTに乗ると、皆さん「う~ん」になる。いや、ダイハツの人に聞いても、CVTを味付けをしている人たちを除き、皆さん「う~ん」のようだ。具体的に説明したい。Dレンジをセレクトして走り出すと、東京都内の交通の流れだと普通にアクセル踏んだ時の加速感が物足りない。流れに乗れないのだった。

かといって少し深く踏み込むと急に回転数が上がってしまい、加速しすぎる。戻すと回転数落ち、また加速不足になるため踏み込む、の繰り返し。周囲に1台もクルマのいない地域であり、自分勝手な加速でいいのなら全く問題ないだろうけれど、交通の流れに乗りにくい。開発チームもそう感じたんだと思う。ハンドル右側に「PWR(パワー)」というボタンを付けている。

ここを押すと回転数が少し高くなり、周囲の交通の流れに乗れるようになるのだけれど、今度はアクセル戻しても回転数が高いままなので違和感出てしまう。それじゃ、とセレクトレバーの『S』モードを選ぶと、今度は全般的に回転数が上がりすぎて疲れちゃう。鈍感な人なら気にならないかもしれないが、クルマ通からすれば辛い。この特性、ムーブの開発チームに聞いてみた。

どうやら燃費を優先しているらしい。加えて市場からのコンプレイン(苦情)も出ていないそうな。よって改良されない。しかし! 豊田章男さんなら必ずや「もっと良いセッティングは出来ませんか?」になるだろう。こういったリクエスト、ダイハツの中で出す人が居ても前出の理由を持って却下されてきたらしい。マスタードライバーのリクエストとなれば対応しなければなるまい。

ムーヴに代表されるダイハツ車、CVTの味付けさえもっと良くなればとっても乗りやすいクルマになると思う。ちなみに私が持ってる&乗ってきたダイハツ車は全てマニュアルだったりして(笑)。サンバーもハイゼットもデッキバンもミラ・イース改も5速MT。豊田章男マスタードライバーが改良してくれれば上がりのクルマはCVTしか設定の無いアトレーのデッキバンにします。

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1 Responses to “豊田章男会長がダイハツのマスタードライバーに。期待したいのはCVTの改良です!”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    かつて日産テストドライバーの加藤さんが、「テストドライバーは、与えられた条件で与えられた乗り味を作る仕事」という意味のことを話されていました。あまりに限定的な職責だったので、妙に記憶に残っています。

    今回のモリゾウさんのダイハツ・テストドライバー就任も、最初なにやら違和感を覚えました。言っちゃあ悪いけど、高齢なトヨタ会長にどこまで頼っちゃうの?って。

    さすがに今のダイハツテストドライバーは、モリゾウさん直伝のトヨタに比べたらポリシーは薄く、能力も足りず、権限だって低いでしょう。

    きっとモリゾウさんは、純然たるクルマの評価に加えて、ダイハツテストドライバーの意識と能力と地位権限の大幅アップをはかるために、ひと肌脱いだのだと勝手に妄想しております。

    トヨタはJMSで、妙にプレジデントとレクサスに力を入れているから、「いよいよ奢りが出てきちゃったかな?」と心配していました。でもモリゾウさんが、庶民の味方ことダイハツのテストドライバーに就任すると聞いて、ちょっこしホッとしたのも本当です。

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