BMW F700GS

BMWの『GS』シリーズは街乗りからロングツーリング、多少荒れた路面まで、どんな場所でも快適に走れるというのがアピールポイント。しかし1200ccの水平対向エンジン搭載のモデルになると、重いだけでなく重心も高い。相当大柄で、しかも体力のある人じゃないと御しきれないと思う。

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身長183cmの私でも胸の高さくらいある1200GSのハンドルの高さを見ると気が重くなってしまう。そんな人にすすめたいのがF700GS。日本仕様は標準で本国仕様のローダウンシート付きのため、身長170cmくらいの人でも両足べったり付く。車重も186kgと手頃。日本人サイズと言ってよい。

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搭載されるエンジンはロータックス設計の800cc2気筒(ハイオク)。エンジン始動すると、予想以上に歯切れの良い元気な音を立てて回る。レスポンスも素晴らしい! 正統派の「良い」2気筒だ。というか、こんなにスポーティに回る2気筒など知らないです。加えて低い回転域から太いトルクを出すためクラッチミート容易。

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最高出力75馬力と、必要にして十分。最高速192km/hと、この手のバイクとしちゃなかなかの俊足である。ミッションは街中で全てのギアを使えるレシオの6速で、タッチは良くもなく、かといって悪いというワケでもなし。燃費は街中で20〜22km/L。ツーリングモードなら20km/L台の後半といったイメージ。

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素晴らしいのがハンドリング。フロントがオンロードパターンの19インチと、オフロードモデルの21インチより小径のため、キビキビ走ってくれる。バンクも素直でペタペタ寝てくれ、しかも安定感高い。フロントにWディスクを採用しているため、ストッピングパワー&コントロール性は文句なし。なかなか良いバイクだと感心す。

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オヤジの万能バイクとしちゃ文句なし! おそらくF700GSを考えている人は、兄弟車のF800GSも視野に入っていることだろう。確かに悩ましい存在かと。かくなる上はF800GSにも乗ってみなければなるまい、ということで次に借りる予定になっている。近々、F800GSの試乗レポートもお届けします。

F700GSのWebサイトへ 124万円

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