フォルツァ

for1写真はカウルの低いカスタマイズ仕様の『タイプX』(56万9千円)

アウトライン

最近売れ筋となっている250ccのスクーター。東京や大阪など都市部で乗っているのを見ていると、どうやらクルマ代わりに使っているようだ。考えてみれば4輪車を買おうとすれば車庫が必要。出かけた先じゃ駐車場だって確保しなければならない。スクーターなら運転も容易。大きなヘルメット+書類入れくらい入るスペースだってある。その気なれば高速道路にだって入れるし。フォルツァはそんな新しい世代のスクーターファンから支持されているモデルだと思えばよかろう。

エンジンフィール

22馬力を発生する単気筒250ccのOHC水冷エンジンを搭載。こう書くとオジサンのバイク好きは「振動凄いでしょ!」と思うんじゃなかろうか。実際、ワタシも乗るまでそう予想していた。しかし! バランサー付くため、ほとんど振動無し! 高速道路の100km巡航もしてみたが、全く問題無し。楽なもんである。ただ絶対的なパワーは、期待し過ぎると「う~ん」かもしれない。逆に期待していなければ「高速巡航も楽だね!」と感じるだろう。このあたり、微妙。

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ハンドリング

ホイールベースが長いため俊敏なコーナリングとは言えないけれど、予想以上に素直かつ粘る。上の横向き写真の下側に黒い線が入っているけれど、これ、カートップ誌で行ったプリウスとの勝負の時、西村君によってつけられたもの。が~りがり音出るほど擦っても、まだまだイケる感じ。普通はそこまでやらぬでしょうから全く不満無し! と書いておく。ブレーキ容量も十分。若干前後でヨレる感じは残るものの、スクーターとして考えるなら余裕の合格点です。雨の日も乗る機会多いなら、安全性高いABS付きをすすめておく。

ライディングポジション

典型的なアメリカン。足を前に投げ出し、シートの腰当てに寄りかかる感じで座る。街中からロングツーリングまで、かなりの満足度。ただ絶対的な車幅が広いため、混んだ道だと気を使う。高速道路を走るならもう少し高いカウルが欲しいけれど(標準仕様は大型カウル付き)、まぁあまり走らないからいいか。試乗車はパイプのハンドル付き。若いお兄さんや人気あるという。最近は女の子が乗っているケースも目立つ。身長158cmくらいあれば何とかなると思う。

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2人乗り

身長150cmくらいだとタンデムステップに足が届きにくいようだ。街中で足をぶらぶらさせている2人乗りをたまに見かける。危ないので何とかすべきだと思う。後ろに乗せて貰ったが、いやぁ楽チン楽チン。もちろん運転してるのがガンガン飛ばせばアタマを張り倒したくなるけれど、ジェントルに運転してくれたら快適至極。サスペンションもソフトだし、絶対的なパワーだってリアシートに乗っていて振り落とされるホドじゃない。

おすすめの乗り方

オジサン用のバイクとして考えると、なかなか迷う。確かに便利だと思う。でも「楽しいか?」と聞かれたら「そこそこ」と答えたい。やはりスクーターは大きくてもスクーター。ギアチェンジして走る楽しさは薄いのだ。ただ20歳代や30歳代の人なら、素直に「楽しいじゃないの!」と感じるかも。乗りにくいのがバイクだと思っている40歳以上のオジサンだと、おすすめ度『△』。30歳台ならおすすめ度『○』。20歳台であれば『◎』といった評価になります。54万9千円から。

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