ホンダ・レブル250(永田レポート)
暖かくなって「またバイクに乗ろう!」という同輩も少なくないと思う。バイク復帰には250ccが手頃、ということでホンダの新型モデルを借りてみた。500ccと兄弟車ということもありフレーム剛性高く、ブレーキも素晴らしく利く。40年前のCB250あたりと比べれば信じられないほど。
ということでレブル250の試乗レポートを永田に書かせてみた。免許取得レポートについちゃ「てんで面白くない!」という評価を多方面から頂いたので打ち切りです。果たしてバイクのレポートは楽しいか? それとも才能無いか? 以下、御高評くださいまし。(国沢)
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記念すべき初めてのバイクの原稿となったのが、ホンダから4月14日に発表された普通自動二輪免許で乗れるミドルクルーザー(最近ではアメリカンではなく、クルーザーと呼ぶことが多いようです)のレブルです。ホンダのミドルクルーザーは過去にはマグナ、スティード、現在在庫のみの販売となっているシャドウなどがあり、レブルも日本国内では過去にラインナップされていた名前です。
復活したレブルはシャドウの後継車的な役割も持つ新世代のミドルクルーザーといったところで、CBR250などと同じ単気筒の250㏄(最高出力26馬力&最大トルク2.2kgm、53万7840円)と並列2気筒の500㏄(最高出力46馬力&最大トルク4.4kgm)の2つが設定され、生産は250㏄がCBR250などと同様にタイ、500㏄は日本国内となります。試乗したのは普通自動二輪免許しかないので、もちろん250㏄です。
何度見てもレセルに見えてしまうロゴ
まず私にとってバイクで一番重要な足着き(足がちゃんと着かないのは危ないので、笑)は以下の写真の通りです。クルーザーというカテゴリーだけに足着きは素晴らしく(シート高は690㎜)、「これならまず足着きで危ないことはないだろう」と試乗させていただいたわけですが、それでも踵がベッタリとは着かないところが悲しいところです(泣、笑)。
レブル足付き1
レブル足付き2
レブル足付き3
まずレブルを見て驚いたのがクルーザーなのでタコメーターこそないものの、トリップメーターが2つ、ガソリンの残量計、時計が1つにまとまった豪華なメーターです。
レブルメーター
私のバイクは250㏄でもガソリンの残量計どころかトリップメーターも時計もガソリンの残量警告灯すらない、自分のバイクなので敢えて言えば追い剥ぎのようなバイクなのでこれだけで結構感動します。
左側面のキーシリンダーにキーを入れエンジンを掛けると、単気筒ながらちょっとだけハーレーのVツイン的な「テケテケ、ビダビダ」に近い音がすることに気づきます。ド素人にはちょっとエンストしそうな不安もありますが、クルーザーらしい演出として歓迎できます。
エンジン、ミッションといった動力性能に関しては単気筒なのでスタート時や渋滞でトロトロ走っている時に気を抜くとたまにエンストしてしまうという極低速域のトルクの細さはありますが、走り出してしまえばトップギアの6速45㎞/hくらいから不便なく加速するフレキシビリティを備えている上に、スロットルを深くひねればビギナーの私には速さも感じさせてくれる十分なレベルです。
6速ミッションのタッチもカチカチとした適度な剛性感があり、良好です。
水冷単気筒エンジン
また国沢師匠も書かれていましたが、500㏄エンジンの搭載が250㏄のレブルにはいい意味でのオーバークオリティとなっているのかフレームの剛性感、ドッシリ感が高く、スピードが上がってきてもスタビリティは高く、安心感があります。そしてブレーキの効きがいいことも印象的で、前ブレーキが効きすぎて転倒しないようABSが500㏄には標準装備され、250㏄にも約5万円高で設定されます。
私はバイクのハンドリングというのはサッパリ分かりませんが、足回りに関しては乗り心地というか足の動きはソコソコといったところで、取り回しも含め特に扱いにくい部分はありませんでした。
なお燃費はスタート時の満タンを確認しなかったので参考値ですが、特に燃費を気にせず街乗りだけに使って約160㎞を走り、おおよそ30㎞/ℓでした。
ガソリンのキャップはヒンジタイプ
250㏄のレブルをまとめると、クオリティも含め全体的にソツのない仕上がりで、強い個性こそ感じないもののよくまとまった貴重な入門クルーザーと言えると思います。
そういえば普通自動二輪免許は乗り越しも特に大きなドラマも笑える話もなく3月初めに無事取得し、3月終盤には250㏄の空冷単気筒、おまけにキャブという実にシンプルなバイクを友人からお安く購入しました。私はクルマもあるので実用にバイクを使うことは皆無ながら、早朝に周りの幹線道路を走らせ最近かなり美味しくなっているコンビニコーヒーを飲んで帰ってくるなどしながら、バイクには二日に一回くらいのペースで乗っており、なかなか楽しんでおります。
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