SEADOO(シードゥー)

日本で最もポピュラーな輸入PWCがシードゥー(ボンバルディエ社)である。輸入艇と聞けばクルマのように高価なのかと思いきや、最もパワフルな255馬力のタイプで186万2千円(税抜き。以下同)。カワサキより若干高いものの、ヤマハの同クラス艇より安い。輸入バイクが国産バイクと同等の価格を付けているようなモンです。
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乾燥質量はヤマハと同等の372kg
特性は「競技用と同じくらい思いっきりスポーティで、旋回時に無理すると立ち乗りタイプと同じように転倒する」なんだとか。試乗したの、1月の厳寒期の上、防水の上着こそ着ていたけれど、濡れたらパンツまでイッっちゃう普通のズボン(この時期ならドライスーツでしょう)。さすがに転倒して冷たい水に投げ出される覚悟は出来ぬ。
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バイクで言えばドカティのようなイメージか?
したがってビビリながらの試乗となった次第。けれど多少なら(というか相当攻めたつもり。写真参照)全く問題なし。なるほどパワー掛けてハンドル切ると、面白いようにテールスライドして曲がっていく。ヤマハが弱アンダー。カワサキをニュートラルステアとするなら、シードゥーって明確なオーバーステアです。
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次回はウエットスーツで乗りたい
搭載されているのは汎用エンジンで有名なロータックス製の255馬力1,5リッター3気筒スーパーチャージャー。こんな大排気量の3気筒エンジン、始めて出会う。どんな回り方をするんだろう、と思って全開してみたら、意外や意外! あまり振動でない。というか驚くほど滑らか。4気筒だと言われたら解らないほど。
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搭載位置はリア方向
このエンジン、ウルトラライトプレーン(超小型飛行機)などにも搭載されているというから、振動出ないよう精密にバランスを取ってるんだと思う。ピストン回りにゃチタン素材も使っているそうな。トルクを稼げる3気筒のメリットはキッチリ出ており、低い回転域から強力なトルクを発生。そのままトップエンドまで気持ちよ〜く回る。
調子こいて伏せ姿勢のまま「ぐも〜っ!」っと全開してみたら、あらま! 115km(約63ノット)も出てる! こらもうヘルメット無しじゃ前が見えないし、コケた時にアブナイ。波のある海域なら専用のプロテクターとヘルメットを付けたい。この速度域からスロットル全閉(フル制動)してもバランス崩さないのは見事です。
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バウ(フロント)が少し広がっている独特の船型
モデルラインナップは155馬力1,5リッターNAの『GTX155』が153万8千円。そして過給器付きながらロープレッシャー215馬力の『RTX215』で169万6千円。PWCの場合、中古艇もけっこう出回っており、十分コンディション良くて100万円少々。免許は6万円(講習1日)くらいで取得可能。気分転換が必要ならぜひ試してみたらいい。
RTX X255  /  BPR JAPAN

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