オジエ、WRCクロアチアでの事故でトータル7000ユーロの罰金です

WRCクロアチアで優勝したオジエがリエゾン中に(移動区間)接触事故を起こしていたことは、WRC+の怪説中に情報入っていた。けれど状況についちゃ不明。その後、ユーチューブに流れた映像や情報入ってきたので紹介したい。まず事故の内容だけれど、下のユーチューブを見て貰ったら全て理解出来ると思う。ドチラが悪いかとなったら、イーブンかと。

ブツけた輩のガラが悪い

オジエはバス停らしきスペースに止まろうとしたのか、ウインカー出さずに車線変更し減速。ブツかったBMWを見ると強引に右側追い越しを仕掛けている。普通ならブツかるような事態にならないだろう。ブツけに行ったようにも思えるほど。いずれにしろオジエはその場に止まり、警察の到着を待ったようだ。ここまでは問題無い。ただその場に長居したら次のSSに間に合いません。

チームにも連絡したのだろう。マネージャークラスのヤルモさんが動画に映っている。本来ならヤルモさんが警察に事情を説明し、すぐオジエを送り出すべきだった。なんたって逃げも隠れもしないですから。修理代くらい保険で全額出せるだろうし。けれどヤルモさん、上手に対応出来ていると思えない。一方、オジエの前を塞いでいる警官、イキった1人だけ。他の警官は静観。

とは言え結果的にあんまり好ましくないことになってしまった。日本でコレをやったら完全アウツです。1000%看過出来ない。このユーチューブを見た日本のラリー関係者は「失格になるだろう」と皆さん考えたと思う。ただ制限速度が国によって異なるように、今回のような事案も日本の価値観や判断基準と違う。本当にダメなことなら、競技終わって逮捕されるだろう。

危険行為で5000ユーロ

クロアチア警察とラリー主催者、審査委員会が話し合った結果、FIAの罰金でOKと言うことになった。上はオジエに対する罰金。5000ユーロ(約70万円)である。その後、遅れを取り戻すため信号無視もやってしまい、その罰金が2000ユーロ。チームには「追って沙汰を決める」という警告書が出された。オジエ、イエローカード貰った格好。もう1枚貰ったら出場停止だと思う。

信号無視で2000ユーロ

ここからが本題。ラリージャパンに向け、良いケーススタディになったと思う。この手のトラブル、最近全く聞かなかったから、おそらく想定していなかったろう。外国人ドライバーに「警察の指示を無視したらその時点で即座に失格」ということを周知徹底したらいい。規則なら守ります。日本人ドライバーは絶対そんなことしません。自分達の首を絞めることになるのを知ってるからだ。

チームに対する警告

ラリードライバーとしての私は「道路使用許可を出してくれる警察殿」にいつも感謝している。これ本心です。警察が許可を出してくれるから、ラリージャパンは愛知県と岐阜県に大きな経済効果をもたらす。クロアチアもラリー期間中は新型コロナ禍にも関わらずザグレブのホテルが埋まり、大いに賑わったそうな。オジエの件、来年も開催して欲しいザグレブ市が「まぁまぁ」と介入したと聞く。

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