シャシは天才が必要?

ホンダもトヨタもF1で納得のいく成績を残せていない。興味深いことにエンジンはどちらも「良い」と評価されています。スーパーアグリF1の立ち上がり加速ときたら、空力を煮詰めていると思えないのにルノーと同等。トヨタだってウィリアムスの速さを見れば、メルセデスやフェラーリに負けていない。じゃなんで結果を残せないのか? スペインでいろんな人に聞いてみたら、シャシ作りにゃ「天才」が必要なんだとか。エンジンは総合力で開発するモノだから自動車メーカーのような組織でないとダメ。けれどシャシの場合、アイデアや想像力、経験が重要なのだという。強いて言えば絵画や小説といった芸術や文化に近いのかもしれない。風洞は芸術家にとって「作った作品が評価されるかどうか」の実証であり、作家にとっては取材と同じ意味合いを持つ。そう考えてみると、天才を積極的に登用してきたフェラーリを筆頭に、メルセデス/マクラーレン、BMW/ザウバー、ルノー/ベネトンいずれもシャシは昔ながらの作り方をしている。ホンダもトヨタを見ていると、シャシ開発をエンジン作りの延長戦だと認識しているように見えます。今のやり方でどこまで戦えるか? 大いに楽しみ。

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1 Responses to “シャシは天才が必要?”

  1. ニューエンジン

    bmw x5、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)という名のBMW
    オンロードに、オフロードに、シーンを選ばない

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