クライスラーの行方

自動車ギョウカイで起きていることのバックボーンは何となく解る私ながら、サーベラスによるクライスラー買収の理由についちゃ???を100個くらい付けたい。

なんたって自動車作りのプロであるダイムラーを持ってしてもダメだったのだ。自動車という製品、投資ファンドが簡単に扱えるモンじゃないと思う。クライスラー規模のメーカーを立て直そうとすれば、トヨタやホンダ規模の技術力や生産効率、商品企画力を必要とします。何より商品ラインナップを「大きいことは良いことだ」から「ECO」に変えて行かねばならないですから。

折しもアメリカのガソリン相場は過去最高値。リッターあたり100円を越えてしまった(LAなどガロン3,5ドル! 1リッター107円です)。平均的なアメリカ人の年間走行距離は日本の3倍。サーベラスが「良いクルマを作ればいい」などという正攻法で取り組んだなら100%に限りなく近い確立で失敗することだろう。

唯一の「もしかすると?」はサーベラスの会長がスノー前財務長官だという点。国策絡みで利益を抜けるということか? もう1つは三菱自動車に支援を頼む作戦。すでに三菱自動車開発のエンジンを大幅に採用し始めており、好評である。さらなる技術援助を得られれば、もしかすると……。

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