水没時、ドアは開かなくてもパワーウインドゥは稼働する。なぜその点を啓蒙しないのだろう?

大きな水害で水没車が発生する度に「脱出用ハンマーを使えばいい」というしたり顔の情報など出てくる。この件、20年以上前から出てきては消える。一番の疑問は「なんでパワーウインドゥの使用を推奨しないのか?」と言う点にある。水没車の映像を見れば解る通り、クルマって水没してもウインカーやテールランプなど点灯している。12V系は通電している。

ヘッドライトは電球だと水と接して冷却されると切れる。それ以外はスマホ程度の防水性能を持たせているから稼働します。余談になるけれど、スマホは水に落として壊れたって基本保証(追加保証は除く)の対象にならない。そのため、スマホに水を検知するセンサーが付いており、乾かして「自然に壊れました」と持って行っても「水に落としましたね」で終了。

最近のクルマ(特に電気自動車やハイブリッド車)にも水を検知するセンサーが付いており、一定の深さまで水没するとコーション出て起動しなくなっている。ちなみにハイブリッドや電気自動車は大容量のブレーカーが付いており、起動してないときはシャットアウトされている。走行中も冠水したら瞬時にブレーカーが落ちるため、感電しないようになってます。

何度も書いて来た通り少なくとも淡水なら(短い時間なら海水でも)水没したって窓まで水が来てない段階ならパワーウインドゥは動く。浮いてしまっても動く。自動車メーカーは試してます。水没したらすぐ窓を開ければいいだけ。窓が水没するくらい沈むまでには相当の時間がある。車内で亡くなったケースを見ると、水が入ってきても車内にいたようだ。

加えて水没で亡くなった方を見ると、基本的に高齢者であり深い場所や流れの速い場所だったようだ。多くの人は脱出できている。窓ガラスを割ることが出来て脱出したとしても、救出出来たかどうかを検証する必要あります。今回亡くなった方を救うのに必要だったのは窓ガラスを割ることだったのだろうか? もしかしたらライフベストなのかもしれません。

脱出用ハンマーでした。窓ガラスを割る道具、見れば解る通り凶器になる。20年くらい前にもさんざ論議された。手が届く場所に置いておいた場合、あおり運転をするような短絡的な輩が脱出用ハンマーを手にすれば凶器になる。ガラスは簡単に割れるし、頭を殴られたら頭蓋骨も割れる。そんなことから危険性のない形状の「ガラスを割る道具」も出てきた。

バネ内蔵。押しつけるだけでバチンと割れます

それだとハンマーのような加害性こそないが、面白いくらい簡単に強靱なクルマの窓ガラスが割れるため、イタズラで割りまくる輩も出てきた。もし本当に必要な道具なら、とっくに標準装備されている。総合的に判断し、有用性よりイタズラによりリスクの方が大きいということである。繰り返すけれど、水没しドアが開かなくなってもパワーウインドゥは動く。

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