スバルのパワーユニット、2年間は今のまんま。電気自動車開発も大幅な遅れを来している?

XV改めクロストレックについて書いたらサポーターの方から「スバルの本格的なハイブリッドはいつになるのか?」ということを聞かれた。新型クロストレックから搭載かと期待する人もいるだろうけれど、そうじゃありません。下の表はスバルの2022年決算発表会で公開された生産計画。クリックして頂くと大きくなる。次世代ハイブリッドは2020年代中盤らしい。

今年になって少しアメリカの電気自動車を意識し始めた

次世代ハイブリッドとは現在レヴォーグなどに搭載されている新世代水平対向4気筒をパワーユニットとして使うタイプ。だからこそモーターを加えるためエンジンの前後長を大幅に詰めた。開発規模や速度など考えたらら次世代ハイブリッドを大きく前倒しすることなど出来まい。ということでスバルは下を見て2年くらい現行パワーユニットのままだと考えていい。

下は2年前にスバルが発表した二酸化炭素削減のための商品計画。一番上がソルテラです(自社生産の電気自動車は2020年代中盤)。これを見るとストロングハイブリッドは2023年にも見えるけれど、最新の2022年情報からすればクロストレックから投入ということは考えにくい。下から上への2年間で変わったことは、自社生産の電気自動車が加わったことくらいだ。

この時点では電気自動車について明確な方針なし

といったスバルの計画とリアルワールドの流れを比べると興味深い。まず日本。前述の通り最短で2年間は今のパワーユニットで戦わなくちゃならない。企業平均燃費CAFEを改善させるべく投入したソルテラは大いに厳しい状況。おそらく細いまんま終わってしまうかもしれません。トヨタがbZ4Xに対する熱意を失っている。抜本的な変更をなるはやで行うとは考えにくい。

さらに大きな問題になってくるのがスバルを60万台売ってる稼ぎ頭であるアメリカ市場。バイデン大統領が出した最新の規制だと2026年までに20万台近くの電気自動車をアメリカで販売しなければならない。上の表で2027年に電気自動車生産ラインを立ち上げることになっているけれど、このままだとトヨタから10万台供給を受けたって追いつかないと思う。

スバル車の納期

気になるのはスバル車の納期が驚くほど短いこと。御存知の通り半導体不足などでトヨタなど大半の車種で納期半年以上。なのに上からリンクすれば解る通りスバルって大半が3ヶ月以内。バックオーダー少ないということ。もっと言えば他車だと納期掛かるためスバルに流れてくる人も少なからず居ると思う。この状況で2年以上販売台数をキープするの、難しいかも。

フルハイブリッドの開発を行っている余裕などないと思うのだけれど。

 

 

 

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