ホンダ、やっと2輪部門が電動化へ向け動き出す。電池パックなど既存の技術は「ごみ箱」へ

何度か書いてきている通りホンダって収益の3分の1から5分2が2輪部門によるものである。例えばベトナムだけでホンダ全収益の10%を稼ぐ年だってあったほど。なのに今までやってきたホンダの電動バイク技術、誰が見たって「てんでダメ!」でした。ダメさの象徴は『パワーパック:e』と呼ばれる交換式電池パックに現れている。この電池、5年前の2018年に登場した。

電池の技術進化は早く、5年経てば浦島太郎。容量こそ初期モデルの1kWhから1.3kWhに向上しているものの、8万8千円と高い。加えて車体に搭載する時の自由度だってなし。なのに今までホンダはこの電池パックにこだわってきた。おそらく「絶対使え!」という人がいなくなったんだろう。今回の『電動2輪事業説明』では全く登場していない。止めるということかと。

やっとまともな判断が出来るようになったのは良いニュースです。しかもホンダによれば「プラグイン充電式のバッテリーの採用やバッテリーセルの最適化により現在の交換式バッテリー仕様の電動二輪車より50%の削減を目指す」。現在販売しているホンダの電動バイク、お話にならないくらい高い。原付相当で30万円しますから(電池パック+充電器だけで14万3千円!)。

ということで既存のコンセプトや電動バイク計画を基本的に全て棄て、新しい方向性を打ち出してきた。詳しくは解りやすく紹介されているホンダのWebをリンクしておくので御覧頂きたく。興味深いのが速度感。2輪業界のトヨタみたいなもの。技術力あるし、開発速度も早い。目が覚めたらもの凄いイキオイになると思う。何と! 2025年までに10モデル以上!

ホンダのリリースへ

さらにこのタイミングで、あれほど否定的だったリン酸鉄リチウム採用のモデルも出すと言うから驚く。ホンダ2輪、方向性が180度変わった。もはや外野がウンヌン言う必要無し。しかるべき人材が担当になったということなんだと思う。私もホンダの電動バイクに乗る日がやってくるということでしょう。2025年にどんな電動バイクが出てくるのか楽しみです。

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4 Responses to “ホンダ、やっと2輪部門が電動化へ向け動き出す。電池パックなど既存の技術は「ごみ箱」へ”

  1. kyamaga1330 より:

    いつも車関連に限らず読ませて頂いてます。
    ホンダの情勢は昔から気になり、まして最初の車がシビックRSでしたし、狭山工場には工事で良く出入りしたました。
    当時の勢いは素晴らしかったし、初めて大手企業の社長を初めて研究所で拝見しました。
    言われなかったらとても社長とは思えない風貌でしたので驚きでしたね。ただ周りの社員が「オヤジ」と言うほど親しまれていたのは印象的でした。
    近年は良い話題のなく、悪い話が多く普通車の元気のなさにはガッカリでした。
    経営陣の迷走なのか分かりませんが、以前の元気のいいホンダを期待したい。

  2. t34hayabusa より:

    国沢さん
    体の調子は如何でしょうか、
    普通にブログを投稿されているので
    大丈夫だと思いますが。

    ホンダについて、
    大ファンの僕から.・・・
    ホンダには迷惑かも?

    先日、
    本田宗一郎さんの生まれ故郷の
    浜松の山奥(失礼)にある、
    本田宗一郎ものづくり記念館に行きました。

    ここには、
    本田宗一郎さんの夢や生き様が
    プロダクトや言葉で語り掛けてくる
    凄い場所です。

    僕にとっては、
    パワースポットなんです。
    色々上手く行かない時には
    ここに行って元気を貰います。

    ここに行くと、
    ホンダのチャレンジとは何か、
    夢の実現には何をするのか、
    真似をしないユニークさが大事
    やってみもせんで!

    こんな事が
    バシバシと刺さりまくります。

    最近のホンダは
    一時期のトヨタになって
    そのトヨタがホンダになった様に
    感じます。

    ホンダには
    未来のなりたい姿を明確に持って
    面白いと思う事を
    バンバンやって欲しいと思います。

    本田宗一郎ものづくり記念館には、
    ホンダがホンダらしかった時代を
    沢山感じさせくれます。

  3. アミーゴ5号リボーン より:

    ホンダのリリースを読みました。

    すっかすですね、
    正直、何が論点なのか、よくわかりませんでした。

    書き手が、書きたいことを書きたいだけ書き並べているため、内容に対して文字数が多すぎる。もっと要点や訴求ポイントを整理して、メリハリを付けて記述して欲しい。

    国沢さんの記事を読み直して、なるほどそういうことでしたか!と、ようやく合点がいきました。

    自分の読解力に呆れつつ、ホンダのプレスのレベルにも笑いました。

  4. 下請け より:

    ムサシ・デルタ・豊田通商が2輪EV駆動ユニットを製造・販売する合弁会社を設立 ~ 世界最大の2輪車市場であるインドでの本格販売に向けて ~

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