ホンダe受注開始。リースでなく販売に! ベースグレードは451万円とな

ホンダ初の量販電気自動車「ホンダe」の受注が始まった。電池搭載量はマツダMX-30と同じ35,5kWhのリチウムイオン電池を搭載。136馬力のベースグレードが451万円。154馬力のアドバンスで495万円となっている。ここまで読んで国沢光宏は酷評すると思うだろうけれど、あにはからんや。それほど厳しくありません。なぜか? 国内での年間販売目標が極めて少ないからだ。

安心航続距離は通常200km。寒い雨の日なら150kmか?

どうやら1000台も売れれば御の字と考えているらしい。ホンダやマツダが電気自動車を作る最大の理由は企業別燃費規制CAFE対応です。電気自動車を作って置けば燃費悪いクルマを売れる。マツダがMX-30を作った理由は正しくCAFEのためだ。しかしホンダの場合、燃費良いクルマが多く電気自動車に頼る必要性薄いらしい。1000台という台数を見て「なるほど!」。

ホンダからすれば1)電気自動車を出さないと企業イメージが悪い。2)かといって日産のように量販する気も無し。3)テスラのような高性能電気自動車もその気無し。最終的に少量の「存在感のある電気自動車」を作ろうと考えたんだと思う。開発担当者の人見さんも(ホンダe出る前にスズキへ行ってしまいました)ホンダeみたいなクルマがたくさん売れるとは考えないでしょう。

とはいえ大赤字になっちゃったら意味無し! その上、ホンダの電気自動車技術のイメージも下げるようなら2重の意味で愚策である。高い出費でマイナス宣伝するワケですから。ホンダとしては、ホンダeが高い評価を受け、その上で計画台数を売れたら素晴らしい着陸になる。トヨタでいえばMIRAIの姿ですね。売れなくてもいいから高い評価を得ることが何より重要。

という観点からホンダeを見ると、期待出来るかもしれません。中でもインテリアが素晴らしい! 左右の液晶がサイドミラーの画像。その間にズラリと液晶画面を並べている。今までのクルマと全くイメージ違う。ナニに使えるのか現時点じゃ不明ながら(走行中に使って良い機能は法規的に限られる)、少なくとも幼稚園に迎えに行った子供を待っている間は飽きないと思う。

考え方としては少し古いが、ミニに対するヴァンデンプラス的(ウォールナットとコノリーのインテリア)な小さい高級車のような方向性ですね。ヨーロッパにはこういった精神を理解する人がいる。昨今だと環境派のお金持ち。日本でも年間1000人でいいからソフィスティケートなユーザーを見つけられたら素晴らしいと思う。となった場合、航続距離や価格ってあまり関係無いです。

我が国のトラッドな素封家は輸入車に乗りにくい。地方のお医者さんとかもですね。そういった人であり、なおかつ環境意識やインテリジェンスあるクルマ好きなら、ファーストカーにRAV4 PEVか次期型MIRAI。趣味のクルマがGRヤリス。奥さんやお子さん用にホンダeといったイメージ。ホンダが上手にイメージを作ってくれたら1000人くらいのセンスよい人はいますよ。

もちろんホンダeが良いクルマだったら、です。

 

 

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