レクサスLSが暴走して歩行者を死亡させた事故、加害者はレクサスのせいだと無罪主張!
元東京地検特捜部の部長がレクサスLSで女性を迎えに行き、その際、暴走し歩行者の男性を死亡させた事故を覚えていると思う。この件、初公判で加害者は「断じてアクセルを踏んでいない。最後は気を失って覚えていない」と、クルマに問題あったためであり無罪だと主張した--という記事が出た。内容を読むと検察はトヨタに忖度していることを示唆してます。
読むとたくさんの「ほんとかね!」が出てくる。例えば検察は降りる際に左足でアクセル踏み込んだと言っているのに対し、なんと加害者は「クルマを降りる際ドア開けて電動シートを後ろに動かしたため左足では届かない状態だった」と主張している。電動シート、足が届かなくなるまで動かそうとすれば少なからぬ時間掛かります。そんなことする人は見たこと無い。
また「ブレーキコイルが焼けておりブレーキはすり減った状態だった」と書かれているけれど、何のことか全く理解出来ない。レクサスLS、ブレーキオーバーライドになっており、アクセルとブレーキ両方踏んだらアクセル戻る。EDR(データレコーダ)は4,6秒前からアクセル全開だったという記録が残っていた。アクセル踏んでいたということです。
ちなみにシートの位置は事故後の車両のシート位置に合わせという。その位置だと絶対に左足はブレーキペダルを踏めないと主張してる。こらもう簡単で、事故後に電源抜くなりしたんだろう。自動で最後端のポジションに戻っただけ。事故時のシート位置との因果関係ありません。もうクルマのことを全く知らない連中達が、ワケワカラン戦いをしてる感じ。
記事の内容が一段と酷くなるのは「同じタイミングでレクサスはリコール出していた」というくだり。空気流入量を正確に判断できず大量の空気を吸った可能性あると説明する。空気量を決めるのはスロットルであり、今回のリコール内容を見ると入ってくる空気量に対する燃料の量が適正じゃなく不調になるという内容。ERDは「4,6秒前からアクセル全開」なのだ。
スロットル空いてなければどんなにガソリン吹いたってカブって止まるだけです。とにかくレクサスに原因あるという方向に持って行きたい記事である。最後まで読んで「やはり悪意しかありませんね!」と確信した。何と! 「全国の警察が使うパトカーの大半はトヨタ製というのは周知の事実だ」と記者は書いている。パトカー事情、何も知らない。
パトカー仕様、現在は市販車と全く違うスペックが要求される。例えばリアシートなどクラウンに存在しないビニール表皮じゃないとならない。パトカーのためだけにそんなにコストのかかる装備を作るなんて、どこのメーカーもやりたがらないです。しかたなくトヨタが引き受けているだけに過ぎません。トヨタを叩くなら、もっと入念な仕込みをしなくちゃダメ。
この件、アクセルの床側に思い切り踏んだ痕跡が残っている。検察側は弁護側の指摘にウロたえることがないよう、クルマに詳しい人にアドバイスをしてもらったらいい。
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