中華電気自動車『BYD e6』が電気自動車補助金の対象車になってました。タクシー用としちゃ最強か?

くるまのニュースで中国BYDのe6が経済産業省のクリーンエネルギー自動車補助金の対象になっているという記事を見ました。チェックしてみたらアイオニック5の上にリストアップされている。車両価格385万円(税込みだと423万5千円)。補助金60万円となっている。e6、どんなクルマかといえば、中国だとタクシーに使われていることで広く知られてます。

サイズは全長4690mm×全幅1810mm。71.7kWhの『ブレードバッテリー』と呼ばれる最新世代のリン酸鉄リチウム電池を搭載しており、WLTCモードで520km。調べてみると普通に走って450km。エアコン使って400kmという航続距離らしい。何回も紹介している通りリン酸鉄リチウム電池の寿命は充放電回数で3000回とも4000回とも言われている。3000回だとして120万kmです。

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このクルマを本来の用途であるタクシーとして使ったらどうか? 現在、日本に於いてタクシーの電気自動車化は試作車も無し。2030年に二酸化炭素排出量を46%減らそうとしたらタクシーだって半分以上電気自動車にしなくちゃならない。BYDが真剣に日本のタクシー用としてe6を売り込んできたら、相当面白い存在になるんじゃなかろうか。120万km走れば寿命も問題無し。

さらにランニングコストだって低い。JPNタクシーの燃費を12km/Lとしよう。LPGのためリッター110円程度。10万km走るのに必要なLPG価格は92万円ほど。電気だと電費5.5km/kWhで34円/kWhとすれば62万円ほど。50万km使うとして150万円差になる。その他、電気自動車だとオイル交換など不要。またe6はタクシー用に開発されているため、50万km程度なら壊れない。

充電はAC200Vで6kW対応だから、10時間の充電で60kWh入る計算。昼間、どこかで30分程度急速充電すれば、夜間8時間の200V充電で連日400kmくらい走れるだろう。タクシー用として十分に使える。おそらく年内にもタクシー会社でe6を走らせ始めると思う。LPGスタンドが少ない地域などはe6の導入を真剣に考えるんじゃなかろうか。これまた日本車にとって脅威だ。

また、東京都なら電気自動車補助金が40万円近く出るし、電気だって夜間に22円くらいで充電すれば電気料金はLPGの半分くらいになる可能性大。320万円くらいで購入出来て、10万kmあたり40万円くらいのエネルギーコストで運用したなら、LPGのタクシー車両使うことなどナンセンスに思えてしまう。機会あったら日本でe6のハンドル握ってみたいと思う。

 

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