新型RAV4、シルエットは先代のままクラウンエステートやレクサスLM風の顔つきになりましたね。
トヨタは来年3月までに発売される次期型RAV4のプロトタイプを発表した。10ヶ月先のクルマをこのタイミングで発表するのは珍しいこと。というのも魅力的な新型の情報を出せば現行モデルの売れ行きが落ちるためだ。だからこそ新型車のスクープ情報はどのメーカーにとっても極秘扱いになります。RAV4早出しの理由は、おそらくアメリカで夏前に2026年モデルとして発売するためだと思う。クラウンエステートも1年遅れましたから。
デザインだけれど、顔つきが「ハンマーヘッド」と呼ばれる最近のトヨタの流れになったものの、ボディのシルエットは下の写真の現行モデルを踏襲している。次期型もG-Kプラットフォームということなので、Aピラーから後ろのハードポイントは全く同じだと思う。「顔つきだけれでこんなにイメージ変わるの?」がよく解る。ただタイヤ径をぐぐっと大きくしているため、先代よりずっとたくましく見える。レクサス顔負けですね。
COREと呼ばれるベースモデルはクラウンエステート風にもレクサスLMにも似ている。一番下に3つのタイプのフロントデザインを並べておいたのでご覧頂きたく。個人的に現行モデルでは「アドベンチャー」と呼ばれるオフロードを強く意識したモデルを好んでいたものの、次期型だとCOREの方がバランス良いと思う。COREの顔つきで車高上げたモデルを作ったらいいのに。というか、私ならCOREを選んでオフロードタイヤ履きます。
ハード的な進化は、ハイブリッドの場合、性能向上(動力性能と燃費)。PHEVモデルは電費改善と電池搭載容量のアップにより電気自動車航続距離が95kmから150kmになった。驚くことに1.5倍である! G-Kプラットホームのまんま電池容量を1.5倍にすることなど無理! どうやらトヨタは電費を圧倒的に伸ばす技術を確立したかもしれません。というのもマイナーチェンジしたbZ4Xの電費が540kmから650kmに伸びている。この件、調査中。
インテリアだけれど、インパネの上面を40mm低くしている。写真を見て頂ければ解る通り、印象がガラリと違う。見通しもよくなるだろう。自分のクルマにシートリフター付いていたら一番下と一番上をやってみて欲しい。また最近の流れでディスプレイが大きくなっている。これまた新鮮だと思う。興味深いのはハンドルのセンターパットのサイズ。エアバッグが入っているように見えないくらい小さい。カッコいいです!
3つの顔つきはこんな感じ。右からアドベンチャーとCORE、GRスポーツになる。フロント以外は共通なので、お好みを選べばいいと思う。2022年3月のbZ4Xから始まったハンマーヘッドはいつまで続くんだろうか? そろそろハンマーヘッドの次の顔つきが見たいと思っているのは私だけじゃ無いと考えます。トヨタデザインを率いるサイモン氏なら、次もステキでカッコ良いクルマを出してくれると期待している。
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昔は販売店対策でターセル/コルサ/カロⅡなフェイスチェンジ車を得意としたトヨタですが、最近はレクサスとトヨタのフェイスチェンジを実施していると見えます。なので尊敬する国沢さんも「LC以外はレクサス品質にあらず」(そのままの発言ではなく、主旨としてこうですね、の引用です。)とやんわりと指摘してきたと思っています。提灯持ちな評論家は「トヨタもレクサスに近付いた」などと持ち上げるが、フェイスチェンジなのだから当然と思っておりますが、RAV4では、ついに、その仮面を脱ぎ捨てたか?皆さんは如何お考えでしょうか。より巧妙なフェイスチェンジ技法が後に控えているとは考え過ぎだろうか。
RAV-4のモデルチェンジですがキャリーオーバーが多い中、3種のラインアップと棲み分け、デザインの性格分け、電動メカの進化と、どれを取っても説得力があります。
3種のラインアップを見ていると、それぞれで演出されるカーライフがイメージできちゃいますもん。
これでですよ、
国内の内需拡大に向けて、リーズナブルで納期が早ければ、もう言うコトなし!
というかですよ、
実車も見ていないのに、とてつもなくスゴイ企画力だと、早くも感服しております。