日産の新社長は46歳のメキシコ人。有能な40歳台の日本人がいないってことなんだろうか?

年齢不詳だったイヴァン・エスピノーサさんは46歳と判明。11人いる日産のエグゼクティブコミッティ(皆さん日産社員。この11人で日産を動かしていると思っていい)で一番若い。8人いる日本人は全て50歳代後半以上。外国人は日本人より少し若いものの50歳代である。エスピノーサさんだけダントツに若い。多くの人が「なんで選ばれたんでしょう?」と思うことだろう。

ゴーン体制から始まった外国人優遇か日本人の能力が低いのか?

私は仕事が出来るならどこの国の人でもいいと考えている。だからマッカーサー状態で乗り込んできたゴーンさんを応援した。破綻状態だった日産を立ち直らせてくれそうだと思ったからだ。日産の社長になった時のゴーンさんは45歳。46歳だから良くないと考えるワケでもない。唯一気になるのが「日本人で有能な人はいなかったのか?」と言う点だ。執行役員の中にも40歳代の日本人がいない。

もっといえば同じ役職レベルだと全般的に5~10歳くらい外国人の方が若い。日産を見ていると、日本人より外国人の方が優れていると人事担当は考えていることになる。100歩譲ってエンタメや金融、流通に代表される日本国が得意としていない業種であれば、その業種で優れた能力を持つ外国の人が上になることだってやぶさかじゃない。というか当然だと考えます。

自動車産業ってどうか? 客観的に見ても日本はレベル高い。世界最大の自動車メーカーはトヨタであり、GDPランキング4位の国ながら8つの世界規模の自動車メーカーがある。明らかに日本は自動車産業に於いては世界の列強と言って良かろう。当然ながら人材だって負けていないハズ。実際、日本は日産を除く全ての自動車メーカーの社長が日本人だ。

上をクリックするとエスピノーサさんが登場

それほど優れた人なのだろうか? ゴーンさんに匹敵するくらいのカリスマを持つのだろうか? ベストカーの記事にも書いた通りエスピノーサさんの評判は良い。ダメダメ4人組の下で虎視眈々と戦略を練っていた? だとしたら記者会見の時の「何も決まっていない」の連発は少し納得いかない。とりあえずゴーンさんのような強い指導力は無いように思う。バランス型か?

エスピノーサさんが成功するための道は1つしか無い。日産社内で人望のある人に、それぞれの専門分野を任せることだ。クルマ作りも販売戦略もデザインも全面的な見直しが必要。そうすれば日産はまとまる。逆にツマらない人間に重要なハンドリングを任せたら、逃げ出す人が山ほど出てくるに違いない。エスピノーサさんに人を選ぶ能力があることを強く強く期待したい。

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