水温4度だと30~60分で死に至る。緊急通報は13時15分。海上保安庁の現場到着が16時30分という

知床半島沖で観光船が行方不明になった。遭難現場のデータは無いものの、紋別のデータを見ると13時で北西からの風が18mも吹いている。40フィートサイズのフネだと10m吹けば出港を見合わせるレベル。そもそもそんな悪天候の中で観光船を出したって船酔い者続出になり楽しめない。18mなんていう強風だと木の葉のように揺れますから。出港すべきじゃなかった。

という前提の下で、大波受けて転覆するようなことにはならないと思う。波高3mは確かに悪条件ながら、フネに異常なければ帰ってこられるだろう。私も風速18mの中、今回遭難したフネよりはるかに小さい26フィートのフネで何度も30度以上ヒールして死にそうになりながら、逃げ帰ったことがある。出港した判断は間違っていると思うけれど、行方不明の直接原因と言えない。

最後の連絡で「浸水した」と言っているため、座礁したんだと考えるべきだ。東海大学の教授は「クジラにあたったかも」とか「横風に弱い船体形状」などとTVで言ってたが、クジラに負けるのはジェットフォイルかヨット。普通のフネの速度ではドシンと当たるだけ。この教授、船首に搭載してるフェンダー(緩衝材)を小型船舶用救命浮器と説明するくらい小型船舶の知識なし!

船体形状だって風速18mくらいならコントロール出来る。おそらく何らかの理由で座礁したんだと考えるべき。同じフネは以前座礁したという。その際、操船ミスなのか機関故障などで流されたのか不明。滝を見せるため荒天の中、岸に寄ったとすれば操船ミス。機関故障で漂流したのならいかんともしがたい。浸水している通報を海上保安庁は13時15分頃に受けているようだ。

当該海域の海面水温をチェックしたら4度前後。この水温だと30分前後で意識を失い、60分前後に死に至る。当然ながら海上保安庁だってそんなこと知ってます。最後の連絡は14時過ぎ。なのに現場に最初のヘリコプターが到着したのは3時間以上経った16時30分だという。自衛隊に災害派遣要請したのは19時40分! 水温4度で生存可能な時間ではない。

釧路のシコルスキー/写真 海上保安庁

海上保安庁は遭難したと思われる現場まで30分で飛べる距離の釧路にヘリコプターを置いてある。遭難現場まで1時間以内で駆けつけられる羅臼に36ノット以上出る高速巡視船が居たと思う。13時15分の通報なら、14時の最後の連絡に対応出来た。絶大なる安心感を持っていた海上保安庁ながら、今回のような遭難には何の役にも立たないと言うことがよ~く解りました。

追記・その後に判明したところによれば釧路のヘリは他の任務に就いていたため3時間掛かったそうな。言い訳になってない。だったらすぐ自衛隊に依頼すればよかった。そんなところでナワバリ意識剥き出しにしてどうする。もっと言えば緊急通報受けた際、ウトロの漁協の相談するという手もあった。荒れた海でも出られるフネはあったと思う。

羅臼の『かわぎり』/写真 海上保安庁

どうしたらいいか? 海に出る際は海況を自分でチェックし「楽しくないでしょうね」と思ったら乗らないこと。私なら絶対に乗らなかったろう。だって大荒れ確実でしたから。しかも北西に向いているウトロで北西の風を受けたら酷い海況になることは天気予報見れば誰にだって予想出来る。歩行者用信号が青になったからと左右の確認をしないで渡るとの同じだと考えましょう。

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