軽石の現状を見てきました~

クルマ業界以外の事象も知っておきたいという損な性格だからして、沖縄で問題になっている軽石被害を見に行ってきた。ちゅら海水族館などがある本島中部の情報はたくさんあるから、ほとんど発信されていない座間味について紹介したい。最初の軽石来襲は11月5日だったそうな。朝起きたら港にびっしりと軽石が入っていたという。

超軽いし!

その後は軽石が来たり居なくなったりと、日替わりで変化。軽石あるにも関わらずダイビングに行ったフネにトラブル出たりして大騒ぎになったそうな。ただ沖縄本島と座間味を結ぶフェリーや高速船は定期運航している。島に電話して確認してみたら、ライフラインに大きな問題も出ていないようだ。ということで11月18日に現地へ。

相当攻めたバウ形状のカタマラン

那覇を15時に出発する高速船(11月1日から運行開始した新造船)で座間味に向かう。途中軽石など漂流しているかと思ったが、港を出た途端全開! エンジン音と振動こそ酷いものの、なかなかよくできたハルらしく40ノットくらいで突っ走る。やや荒れていたためウォータースプラッシュを出しまくり。海面は一切見られないまま到着!

風で吹き溜まる軽石

軽石、高速船は全く気にしていなかったってことですね~(笑)。到着した阿嘉島には新しい港と古い港がある。島の人に話を聞いたら「風向きで軽石は流れてくる。海流に乗って動くというなことを学者は言ってるけれどあまり当てにならん。軽石は浮いているため海流より風によって動く」。そもそも現在軽石の密集地域がどこにあるか不明。

アオリイカは普通に釣れる

翌日、フネで沖合に出てみた。軽石は帯のようになって流れているのだけれど、もはや海全体に広まっている感じ。10分も走ると3~4列の軽石帯に遭遇する。さらに! 軽石の帯になっていない場所で水中を見たら軽石が浮かんでいる! 密集地域以外であっても相当な面積の海域に軽石は漂っていると考えていいんじゃなかろうか。

白い砂浜で人気の西浜も軽石で真っ黒

島に戻って軽石を手にとってみた。驚いたことに激しく軽い! 軽石を集めて持つ(砂より少し大きい粒子)。手のひら一杯分の重さはウソ誇張無しで同じ量のポップコーンくらい。大きいヤツも持ってみたけれど、雑貨屋で売ってる軽石よりさらに軽くて脆い。握ってチカラを掛けたらボロボロ崩れてしまうレベル。新体験物質です。

阿嘉島の佐久原

粒子のサイズによって中性浮力になっており、10cmくらいから1mくらいまでの深さに漂っている。こらサカナが間違って食べるかな、と思った。試しにえさ付けた釣り針を沈めてみたら普通に釣れるし、戻ってお腹をさばくと軽石を食べていない。軽石を食べるサカナと食べないサカナがいるようだ。このあたりは自然の妙なんだと思う。

自然遺産のケラマブルーはそのままです

島からの戻りはフェリーでずっと海面をチェックしてみた。前日にフネで調べたのと同じく、帯になっている流れている軽石と何も遭遇した。ただ絶対的な量からすればタイしたこと無いし、軽くて脆いため10cmくらいの厚さになっているような”濃い軽石帯”じゃない限り問題なし。小型船なら毎日フィルターの清掃をすればいいレベル。

重心高そうなざまみ丸。あまり良くないフネです

おそらく今後ドンドン粒子が小さくなっていき、沈下すると思う。自然由来のものだから、心配する必要なし。ただ分厚い帯になっていると、港に漂着するなど大きな被害をもたらす可能性大。気象庁と海上保安庁が大規模の軽石帯の場所を常時確認し、天気予報のように自らのWebサイトで場所の出せばよい。というか、なぜやらんの?

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