高市政権、円安を容認しているらしい。円高は1年後か? 製造業にとっては超快適です
高市政権は円安を容認するか、容認すると思われているらしく、就任以来ジワジワと円安ドル高傾向になっている。正確に言えばドルだけでなく、韓国ウォン以外の通貨全てに対し安い。当然ながら我が国の食糧自給率はカロリーベースだと38%程度。小麦や油に代表される輸入食品の値上がりは避けられない。国内で生産されている卵や牛乳なども飼料は輸入なので高騰します。
一方、海外で製品を販売している製造業からすれば快適な環境である。自動車各社の2025年後に於ける為替想定レートは1ドル=148円ほど。157円くらいが続くと海外の収益は円ベースだと大きくなる。大ざっぱに言って6%の円安なので、15%のトランプ関税も実質的に9%で済む。自動車業界的にはこの状況が続いて欲しい。加えて海外から”もの”を買おうという意欲も薄れるため輸入減る。
実際、直近の国際収支は凄いことになっている。最も新しい9月の経常収支(貿易と貿易外収支の合計)は4兆4833億円と過去最大の黒字! ということで円安を受け、国際競争力のある企業と、関連した企業は居心地良いのだった。もちろん農業も追い風。輸出しやすく、輸入しにくい。カーボンニュートラルが進めばエネルギーの輸入だって減る。円安続けば強い国になっていくと思う。
金利だって低いまんまが快適だ。公定歩合の引き上げは変動型住宅ローンに打撃を与えるし、何より巨額の国債の金利支払い額も大きくなるため、国の借金の返済金額が膨大になっていく。繰り返すけれど、日本国で考えたら円安は快適です。円高になるより、困窮してる人に補助金出す方が安い。そんな状況をアメリカが許してくれればいい。逆に「そろそろだな」と思われたら恐ろしい。
自動車産業は先読みをしている。現在の状況はボーナスみたいなもの。厳しい企業からすれば執行猶予が付いた。この”猶予”を使い、有効な手を打てれば明るい明日も見えるんじゃなかろうか。
<おすすめ記事>


