高速逆走

以前から何度も書いてきた「高齢者の逆走事故」がまたまた発生した。74歳の認知症の男性が軽自動車で高速道路を逆走。避けたクルマなどに乗っていた7人が重軽傷を負っている。困ったことに当局は決定的な対応策を講じていない。認知症が減ることなど考えられぬ。国民の多くが悲惨に感じる事故か、著名人、VIPが犠牲者にならない限り、今度どんどん増えていくこと間違いなし。もし運悪く逆走車に出くわしてしまったらどうすべきか? こらもう簡単。相手方は普通に走っているつもりになっている。したがって左側を通行します。最近は高速道路の表示板に「逆走車」という警告が用意されているそうな。これ見たら、とにかく追い越し車線から離脱し、走行車線に移ればよろしい。オタンコなのが警察。例えば「四国管区警察局」のWebサイトを見たら、逆走車を見つけても携帯電話での通報はアカンと書いてある。電話するなら止まるか、非常電話を探せだって。んなもん刑法上の「緊急避難」だろう。通報する時間が早ければ早いほど”被害”を少なく出来る。警察は「トリアージ」のコンセプトを学ぶべきだ。「社会的に対応しなければならないこと」の優先順位をキチンと付けらるようになれば、国民も警察を信頼します。

<おすすめ記事>

1 Responses to “高速逆走”

  1. Lucas より:

    国沢先生こんにちは。
    いつもいろんな情報をありがとうございます。
    しかし、高速逆走による事故に限らず、認知症の方が運転中に起こす事故が多いですね。
    実は私の父も、四国のとある自動車専用道路を走行中に
    認知症の男性の運転する車に追突されるという被害を受けました。
    事故現場は片側一車線しかない、対面通行の区間で(『高速道路』や『自動車専用道路』と言われる道路で、こういう区間があること自体がどうかと思いますが。)、速度制限の表示に従って走行していた父の車に、後ろから猛スピードできた車がぶつかり、
    さらに中央分離帯(と言うか上り車線と下り車線の間にある侵入防止用のポールなどの構造物)を超えて対向車線に進入し、反対側から来た車にも衝突し、さらに走り去ろうとしたのを父が追跡して、相手の車の進路をふさぐ形で停車させた後警察に連絡し、到着した警察官に引き渡したそうです。
    幸いにも父も2番目に衝突された車の運転者にも身体的被害はなかったようですが、その後車の修理費の請求などについて話をする必要もあり、父が保険業者などを通じてその後どうなったのか調べたところ、実はその認知症の男性には警察関係者(それも幹部クラス)の息子がいたらしく、事故そのものが『無かったこと』にされてしまったとのことです。
    私はその当時、日本を離れて生活していたので(と言うか現在もですが)、たまたま今年の8月に日本に帰った時に、2年前に新車で購入したはずの父の車(トヨタBb)が、中古車(ホンダの初代ステップワゴン)に変わってしまっていたので、「どーしたの!?」と尋ねてはじめてその事実を知ったのですが、認知症の人の起こした事故に巻き込まれてその上『警察の事故隠し』にまで遭ったとは驚きでした。
    まあ、こんな感じですから先生の書いておられる「社会的に対応しなければならないこと」の優先順位をキチンと付けらるようになれば…の前に、「身内にアマ〜イ体質を正すこと」をやってもらわなければ国民も警察を信頼しないような気がします。
    …長々とすいませんでした。

このページの先頭へ