「ガソリンが高い」とか「原油高騰!」と報じている先進国は日本くらいだったりする

我が国はガソリン補助金の延長を決めた。誰が笑うのか全く解らない。いずれにしろ石油元売り各社は史上空前の収益である。閑話休題。先進国でガソリンが高いとか、原油高騰などと報じているのって我が国くらいだ。なぜか? 考えて頂きたい。日本で800円クラスの朝ご飯(卵2個の目玉焼きとトースト2枚。コーヒー)を欧米で食べると最低3000円。

カナダは30リッターで8千円

日本で朝ご飯分のガソリンを買ったら5Lだ。欧州で朝ご飯分のガソリン入れると10L。アメリカは15L入れられる。つまり欧州の人からすればガソリンは日本の半分。アメリカだと3分の1というイメージ。全然高くないです。大ざっぱに言うと、収入も欧州で日本の2倍。アメリカは3倍となる。原油80ドル/バレルだって収入レベルからしたら高くない。

つまり原油価格もガソリン価格も世界水準で考えたら高くないのだった。今後も続くと考えるべきかと。なのに経産省は「異常事態だ!」と判断しガソリン補助金を出している。そして石油元売りにピンハネされてしまう。まぁ国民の多くが自民党体制を望んでいるから仕方ないけれど、世界規模で考えたら日本がおかしいということだけ知っておいて頂きたく。

なぜ政府は補助金を続けるのか? 1)経産省が世界の流れを知らないオタンコ。2)経産省は解っているけれど世界の流れを知らない政府がオタンコ。3)経産省も政府も解っていて石油元売りに儲けさせている。石油利権です。4)産油国と握っている。これも石油利権。本来ならトリガー条項(ガソリン諸税が1リットルあたり25.1円安くなる)を適用すべきかと。

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3 Responses to “「ガソリンが高い」とか「原油高騰!」と報じている先進国は日本くらいだったりする”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    日本はむしろ安いほう、というのは分かっているのですが、収入をすべての起点で日本は考えるので、そうするとあんまり安くないよ~と国民は思ってしまうし、点数を稼ぎたい国は思ってしまう。
    票を持っているのがおじさん・おじいさんたちの集まっている利権方面ですからね…。少子化で若い日本人が減ってクルド人に乗っ取られてもいいと思っているのでしょう…。

  2. ひまわり より:

    ドライブでお金が掛かるのはガソリンだけではありません。
    高速道路等の有料道路を使ったら当然それだけ余計にお金が
    かかります。欧米はガソリンは高いかもですが、高速道路は
    ほとんど無料だと聞きます。受益者負担の考えで日本はガソリン税は高速道等には使われないと聞きます。だから
    その分ガソリンが安いのかしら。

  3. ボヤキ爺 より:

    消費税が下がり法人税を上げて「どんなに稼いでも税金で持ってかれちゃうなら従業員の給与をもっと引き上げよう」ってならないかぎり庶民にお金は回らないと考える私です。今のように企業がお金を貯め込むのを許しているような社会は駄目です。
    ところで、今年度のEVの充電設備への補助金は360億円、EV購入時の補助金は1291億円。それと比べてガソリン補助金は6兆円を越え、さらに継続させるという。常軌を逸していますね。EV関連が少な過ぎると言う話ではありません。私は補助金要らない派です。私は、エネルギー関連は極力輸入に頼るな派です。6兆円あったら、北海道から九州まで余った電力を融通し合える送電システムの構築とか可能だったのではとか、再生可能エネルギーの推進の費用にするとか、地方のコミュニティで地産地消を可能とするようなシステムの構築であるとか、国土強靭化、経済安全保障に寄与出来るようなものに使って欲しかったと思っております。

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