「都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化」を改めて考える
最近あまり話題に上がっていないものの、東京都は「都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化」という目標を変更していない。ちなみに100%非ガソリンの意味は純エンジン車だけダメよ、という意味。また、中古車も含まない。新車として登録可能なクルマはハイブリッド車以上ということになる。ここで疑問となるの、ハイブリッド車の種類。
ハイブリッド車にはトヨタのような誰が見たって正真正銘な「ストロングハイブリッド」と、スズキのようなオルタネータをモーターとして使うだけなのに恥ずかしげも無く「ハイブリッド」というエンブレムを付けている、いわゆるマイルドハイブリッドに分類される。前者はモーターでスタートするのに対し、後者って”屁の突っ張り”程度のモーターパワーだ。
ややこしいのが輸入車などに使われている48V系のマイルドハイブリッドで、その中間くらいのイメージ。困ったことに東京都は「100%非ガソリン車」に含まれるハイブリッドの定義を決めていない。スズキのようなシステムもハイブリッドとするなら、もはやザル。どんなクルマでもハイブリッドになっちゃいます。48V系だって厳密に言えば厳しいと思う。
そもそも東京都の狙いは渋滞の多い都市部で二酸化炭素の排出量を減らせるパワーユニットなのだった。輸入車の48V系は東京都のような渋滞まではカバー出来ない。個人的にはフルハイブリッド車に限り、車種も指定すべきだと考える。2030年まで5年。東京都はそろそろ100%非ガソリン車の定義を明確にすべきだと思う。じゃないと自動車メーカーも戦略を立てられない。
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