いよいよF1開幕!
鈴鹿でファン感謝ディが行われ、歴代のホンダF1を披露した。やはり人気は輝かしい戦績を残した第2期のモデル達である。30~40歳代のF1ファンからすれば、辛抱たまらない思い出だと思う。個人的には苦戦続きだったスピリットホンダや、初期の頃のウィリアムスホンダが懐かしい。
第2期のスタート直後は本当に厳しい戦いだった。燃費&信頼性悪く、どっかんターボだった超ショートストロークのV6の走りを見てると、素晴らしくトリッキー。基本的に同じ超ショートストロークを搭載している1984年のモナコGPのウイリアムスFW09の立ち上がりなんか暴れまくり!
急いで開発したストロークを少し長くした2世代目のエンジンで初優勝を飾ったものの、84年はラフィーもロズベルグもリタイア続き。破竹の進撃が始まるのは翌年の終盤に投入した新エンジンからである。最後の3戦は3連勝! 86シーズンになると16戦9勝。87年も16戦9勝。
この頃になると速いエンジンに甘えウイリアムスが手を抜き始め、ホンダも「車体の改良をしていない」。88年からマクラーレンにエンジンを供給するや、16戦15勝! バブル景気の盛り上がりもあり、お祭り騒ぎとなっていく。この時にファンになった人達はスピリットホンダの苦闘を知らない。
第4期の立ち上がりを見ていると、華々しくスタートした第3期と全く違う。第2期のように厳しいかもしれない。参考までに書いておくと、スピリットホンダのデビュー戦は5周リタイアである。加えて名門マクラーレンにメインスポンサーが付かない可能性すら大きくなってきた。
現在のF1のレギュレーションは複雑で、ホンダの場合、3月2日に認定を取ったパワーユニットの大きな変更は事実上出来ない。もちろんそのあたりはホンダだって十分解っており、どうやら2月のヘレステストまで使っていたパワーユニットと、2015シーズン用は大きく異なるようだ。
新しいパワーユニット、ポテンシャルからすれば高いらしい。馬力出ているがパワーバンドが狭いと言われていたスピリットホンダを思い出す。もしかしたら第2期のようなスタートになるかもしれないけれど、それでもF1に日本勢が出てくるのは素晴らしいこと。
フリー走行1回目の開始は13日の10時30分。果たしてどんな走り&タイムを見せてくれるだろう。
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