こら長引きそうです
豊田社長に対する質問は日本時間の25日朝に終わった。この話題を伝える日本のメディアの反応を見ると、みなさん高い評価を与え、一安心している感じ。オリンピックみたいですね、と強く思う。オリンピック、解説を聞いているとメダルがたくさん取れるハズなのに‥‥。残念ながら分析が甘いのだ。
本当の評価はこれからである。むしろ不気味ですらある。というのもアメリカ側の質問に対し、トヨタ側は具体的な内容をほとんど答えていない。「技術的な問題ない」の連呼。こらもうアメリカのメディアが100%許さないだろう。メディアに記事出てアメリカ国民の反感強ければ、トヨタ叩きは終わらない。
公聴会でボコボコにされれば同情論も出て早めに収束する可能性もあったが、専用機を使うなど未だトヨタ側の勢いは全く落ちていない。しかも目の前の「事案」を解決するため、手段や慣習に全くこだわらないという「悪い癖」を出しそうな流れになってきた。他の自動車メーカーはヒヤヒヤしていることだろう。
なんせ「未対応のリコール対象車」については車両の引き取りと(またはディーラーまでの送迎)、リコール終了までの期間の代車(レンタカーやタクシー代を含む)の提供を行うようなのだ。「部品が揃った時点でリコール開始」という制度であり、担当ディーラーまでそう遠くない日本だと珍しくないこと。
されど部品も揃っていない時点でリコールを行ったり、ディーラーと家までの距離が猛烈に遠いアメリカ(そもそも近所のディーラーで買うとは限らない)で、日本式を行ったら、自動車販売というビジネスはコスト的に成立しない。伝統的に「郷に入れば郷に従え」というコンセプトを持っていない。
もし今回の対応で「トヨタの相手」が納得しているなら収束の方向に向かうだろう。されどそう甘くないと考えるべき。むしろ厳しくなる可能性の方が大きい。例えばトヨタ側が間違いを認めた、ということであれば、今後起こされる訴訟で全て負け、トラブル発生したらユーザーが納得いく説明をしなければなりません。
こんな前例を作られれば、他の自動車メーカーにとっちゃたまったモンじゃないです。しかも朝令暮改である。お金を使うだけ使ってF1の開催を鈴鹿から持ってきてポイ。「サイドエアバッグを標準装備化する」という約束もポイ。後者は自社だけの問題ながら、前者は他に迷惑を掛けることになります。
また、奥田さん、張さん、渡辺さんが行ってきた拡大路線をアタマから否定したのも驚いた。うまく言っていない、とウワサされていたけれど、こんな場所で先達のダメを出してくるとは思えなかった。というのも今回の問題、拡大路線に原因があるのではない。工場や販売現場を見ると、拡大による失敗は無い。
興味深いことにTVを見ていたら「悪魔の証明」という、あまり一般的でなかった文言を使い始める人も増えた。今回の騒動。「第一幕が上がった」くらいに考えるべきです。
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また失礼させていただいて宜しいですか?。 米国のラグナセカ・サーキットは、日本の東洋工業(マツダ)が所有していた時代があったと記憶していますが間違いでしたか?。あの広大な北米大陸を開拓してきたアメリカ人は、果てしない大陸狭しと暴れまくり建国の?覇者になりました(王道というより覇道ですね)。本国から遠く離れた広い大陸で、まったく誰も知らないような新しいアイディア競技やレジャーを生み出した知恵に破格の”遊び心”を感じます!。 一般に普通の自動車会社は、クルマを販売するために競技にも参戦するカタチが多いのですが。トヨタがF1に参戦したのも欧州での信用獲得に結び付ける販売戦略を含みます。オベ・アンダーソン率いるTTE(チーム・トヨタ・ヨーロッパ)も元来はWRCラリーに勝利すべく設置されたものが、方針転換でF1を席巻すべく明け渡された開発基地?。 そういう意味では別格のロータスも誇り高く純粋なレース界の虜。世界規格?商売が主題のトヨタには、そうしたロマンや情熱的な部分が足りなくなりました。レース馬鹿はマイナスですか?、いえいえ自動車文化を支えてきたのは熱い情熱ですから。むしろトヨタが全米でイニシアチブを発揮していくなら、アメリカの草レースに社長が・・お忍び参加してることがバレて!!大騒ぎ(歓迎)されるなんてエピソードなら良かったのに。ハリウッド・セレブも選んでくれるエコカーHVとか、高品位なレクサスの展開だけでは不十分。ノブリス・オブリージュも優等生な態度だけではダメなんです。劇画ヒーロー見習ってください(日本アニメが原作のアメリカ映画に、スピードレーサーってありますね)。こんな時に・・本田宗一郎さんがいてくれたら。「ネクタイ絞めて乗りたいクルマと、ネクタイ緩めて乗りたいクルマの差」を教えてくれたはず。 多国籍の民族が血を流すことを怖れず手に入れた自由な気風は、アメリカ建国の意識です。 決して分からず屋の国でもないでしょう。ネクタイ絞めたら、シートベルトも絞める!。アメリカ社会では、クルマは生活の一部です失望させないで下さい。正直な話し豊田社長も、オバマ演説と比較されてる・・・と思って答弁するくらいの気概がなくては(戦後の日米政策に奔走した、オイリーボーイ?白州次郎を見習ってほしい)。良いクルマを供給するということは、暮らしのパートナーも同然。夫の浮気に裏切られた妻の気持ちを考えてみましょう??。 この際、アメリカ軍にハマーに換えて?品質〜燃費共に申し分ない軍用メガクルーザーを供給させてくださいくらいの提案をしなくては。戦争行為は容認しがたいが、心から兵員の帰還率を上げたい旨の説明を熱弁してください!!。 効率を追求しながら、こんな損失や赤字を出すくらいなら、アメリカの全レースを制覇して、若手アメリカ人レーサーを育てたほうが良かったのかもしれません。映画「私をスキーに連れてって」の劇中でセリカが大活躍してます。隙の無い守銭奴と誤解されるよりも、どこか憎めないトヨタ像が・・・・アメリカ国民の心を支えてあげられる日が来ることを願っています。技術は素晴らしいトヨタです。真の名車はクルマ会社が造るだけではありません、クルマを愛してくださる人々が選んでくださるのです。頑張ってください!。
公聴会の内容にはガッカリしつつ、「やっぱりか」と感じました。
冒頭から台本棒読みの謝罪、何でもしますみたいな発言、しかし肝心の電スロに対する疑惑は真っ向から否定…
「どうやら社長は真実を知らない」と取られたでしょうね。
私もそう思いました。
これでは「隠蔽体質」丸出しなのではないかと…
社長は社員を信じ、守ろうとしているのかもしれませんが、社内は旧体制を引きずっているのかな?と感じました。
「悪魔の証明」ですね…目にします。
恐らくこのブログを読んだ人が使っているのでしょう。
対応が「噛み合ってない」というやつですか…[E:coldsweats02]
トヨタは未だ独善的な「自分流」を続けるつもりですかね?拡大路線を真っ向から否定というのは驚きましたが…[E:think]ああいう、喧嘩腰で責められる場で身内の所業を否定したり謝罪したらダメでしょ[E:sad] また、公開の場は相手に意志を伝える格好の場なのだから、言い訳・否定を云々してもダメでしょう[E:wobbly]
どうもトヨタの今回の対応は、「不信を解く」というスタンスとしては充分ではないし、単に社長が直々に頭下げに来たとしか思えません。自分達の製品を解らないアメリカ人に説明するべき場なのに、まず謝罪して「何とかします」「信じて下さい」と言うだけでは…[E:pout]
トヨタも「急加速」の原因とか本当に解っていないみたいですね。とは言え、トヨタが調べないことには、「敵」にでっちあげられこそすれ、真相が明らかになることはないでしょう。何よりも、世界一の自動車技術を持つ「トヨタ」というメーカーにしか解らないことなのだから。
素人目だし今更ですが、この時点でアメリカ議会に招請されても断るのが正解だったのでは?何よりも大切なのは不信と不安を抱えている「お客様」を救うことであって、個別にコンタクトをとって真相究明したり、アメリカの関係各所と協議調整したりする「根回し」を優先すべきだと思うのですが。敵を敵のまま倒そうとするのではなく、味方につける、とか。
そういう、周りから掘り下げて自分の優位に持って行くのはトヨタは苦手なのでしょうか?逆にスズキだったら非常にこういう所得意でしょうね。インドでは、五千年来の「カースト制」をぶち壊したり、インド政府との大喧嘩を僅か半年(だったかな?)で収めたり…。東海系同士といっても大違いですね[E:coldsweats01]
兎に角、相変わらずトヨタは不用意に「敵」をつくり易い企業だということがまた明らかになってしまった気がしますね[E:sad] この会社に「相手に対する誠意」を伝える器量が果たしてあるのかどうか、それともこのまま不本意に「喧嘩」をしてしまうのか。日本人としては、トヨタは前者であるよう祈ります[E:coldsweats01]
もう少し、日本政府も、トヨタ援護しても、いいんじゃない?田中角榮元総理ぐらいの人なら、内緒で、アメリカ政府に、書簡ぐらい送っていたかも…?今、政治家の人は、選挙に、当選する事しか、頭にないから…、このままじゃ、優秀な企業が、国外に、出ていってしまう!?
「TOYOTA=豊田」は米国だけでなく世界でも認識されています。
今回の公聴会は「TOYOTAの総帥とはどんな人なんだ?」
アメリカ人一般に素朴な興味があったと思います。
上記の意味でTOYOTAは社名、商品名=氏名なので日本企業と
しては珍しく責任の所在が一般にもわかり易い会社です。
アメリカ人は基本的に責任の所在が明瞭でない組織を本能的に
嫌っている様に思えます。
今回の公聴会は非常に紳士的でしたね、前回の公聴会やビッグ3
のCEO、財務長官ガイトナー、前財務長官ポールソン、FRB議長バ
ーナンキ、ウォール街のCEO達の公聴会に比べれば、とても紳士
的でした。
昨日のミシガン州ディンゲル議員のキチガイじみたパフォーマン
スは自分をアホだと全米に宣伝してることと同じだと気付いて学
習したのかも(笑)
一連のショーのクライマックスだけあって、豊田章男社長の周り
のカメラの数が凄かった(笑)
一般的なアメリカ人の今回の豊田章男社長への感想は
「TOYOTAの総帥はどんなヤツかと思ったら、普通の日本人だった
英語下手っぴ、カッコいい演説や発言もない。
でも目の前の下院議議員やビッグ3、ウォール街のCEO達よりは
良い人みたい。」だったと思います。
アメリカ人のブロガーは総じて豊田章男社長と稲葉現地法人社長
の二人が勝ったと判断しているようです。
しかし、バートン議員の後ろに座ってた金髪ねーちゃん、絶対自
分がTVに写っているの意識してたな(笑)
昨日CR-Zの内覧会に行ったときにホンダの会長(旧プリモ店の前社長で今は半隠居)が「トヨタさんは昔から大抵の初期不良はユーザーに言わずに定期点検の際にこっそり部品交換とかしてたから別に驚いてないよ」とのお話。どうやら「身から出た錆」みたいですね。「隠蔽体質」は業界じゃ公然の秘密だったようです。この際トヨタは莫大なお金を使ってチャッチャと問題解決しちゃいましょう。揉め事は長引くと良い事ないです。…余談ですがCR-Z潰しにプリウスクーペなんか造らないで欲しいですね(笑)。
トヨタの現社長が、先代までの3代のトップとの関係がうまくいっていないというのはよく聞く話なのですが、ここまで組織としての対応が稚拙だと、先代社長までの支持者で現在は冷や飯を食わされている社内の一部の人間が、創業家トップの追い落としを図るべく「わざと」問題の拡大を放置しているように画策しているのでは?という疑念すらわいてきます。
いつも、拝見させて頂いています。
景気の良い時は、ある意味、ちょっと統帥力があれば誰でも社長は勤まると思ってます。
豊田社長は、現在の舵取が難しい、今を経営の判断をしているので、私は立派だと思います。
今は、足固めの時期と思います、前任達の社長など婿さん社長も含め、雇われ社長の尻拭いをしていると思ってます。
十年前・五年前の常識が通じないのが、現在の世界中の状態と私も思うからです。
豊田社長=メイドイン Japanです。
アメリカの議会に出席して、バッシングを受けたとは言え、ある意味、議員の餌食に成ってるだけでしょう。扱いは国賓クラスですし?
ちょっと気になるのですが、横浜の日産の営業所がこの一ヶ月で3ヶ所閉鎖されてます。
やはり合理化と生産性しか頭に無いのですね。