そもそも10万kmでゴミになるようなクルマを認可した国交省にも責任はあると思う

初代リーフの開発チーム、シンカンセンスゴイカタイアイスの如く「叩けば金属音がする」融通の利かない人によって仕切られていた。「電池のレトロフィットをなぜしないのか?」と聞いたら「重量ガ~」とか「性能ガ~」です。国交省に乗り込んで「あんたカーボンニュートラルを考えているのか?」と迫るような気構え無し。国交省が決めたことを守るしか出来ない。

白髪のアタマを叩けばきっとこんな音です(笑)

アタマいいのかもしれないけどカタくて人間としてちっちゃくって夢無し。実際問題として黎明期の電気自動車を普及させていくためにはレトロフィットしか無かったと思う。初代初期型のリーフ、民間のショップで初代後期型に使われていた30kWhや、現行の40kWhに交換している。電池を交換すると起動出来ないようなプログラムになっているけれど、アメリカでは起動ソフトもある。

全日本ラリーなどで供に戦った初代初期型リーフをまだ持っているのだけれど、当然ながらオリジナルの電池はダメになった。数年前、当時出回っていた30万円のリビルド電池をオーダーしたら、入手したら連絡すると言われたっきり無しのつぶて。中古部品屋さんに聞くと、たまたま初代初期型リーフ中古電池があるという。価格としちゃリーフの中古車仕入れ相場くらいです。

交換したら起動しない。前述の通りそういうソフトになっている。で、アメリカから取り寄せたら一発起動! 日産がホンキでユーザーのことを考えたら物理的には対応可能だ。となれば残るのは国交省案件。これ、様々な対応方法があると思う。例えば日産が直接対応するんじゃなく、電気自動車ラボみたいなショップを立ち上げる。同時に国交省には話を通しておく。

現行と旧型リーフ、フロアは共通です

国交省からしても事実上の寿命が10年しか無いような(初代初期型は2013年まで販売していた)クルマを認可した責任はある。ユーザーからすれば「そんなクルマをなんで認可したんだ! 国交省を信じていたのに!」って話です。日産がキッチリ話を通せば柔軟に対応してくれると思う。10年しか乗っていないクルマをゴミにしたら、それこそ環境にやさしくないですから。

参考までに書いておくと、2018年に日産が出していた40kWhの電池価格は82万円だった。現在も生産している電池です。10年使った24kWhのポンコツ電池が100万円なら、40kWhの新品電池に交換することだって出来るだろう。今後10年以上使えるし、その前にクルマとして使わなくなれば、40kWh電池をバラして使える。40kWh電池、24kWhと比べ耐久性あります。

今の日産は「面倒くさい」「儲からない」という理由を付け、徹底的にヤル気を見せない。今回の件も広報部に問い合わせた。担当者は日産に問題あることを100%知りながら、建前しか答えられない。日産についちゃ最近そんなことばかり。きっと嫌われていると思う。私だって朝から晩まで日産を讃える原稿を書きたいのだけれど、耳に入ってくるのは酷い話ばかり。残念無念です。

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4 Responses to “そもそも10万kmでゴミになるようなクルマを認可した国交省にも責任はあると思う”

  1. Mumbaikar より:

    冷酷な言い方ですが、そのようなメーカーは販売が立ち行かなくなり、会社が立ち行かなくなり、結果的に市場の裁きを受けて、市場から退場してくれた方が、大きな目で見て世のため人のためになると思います。

  2. natumenatuki より:

    最近、S13シルビアの、燃料ポンプを、交換しました。
    30年前は、2万7千円が、今は、8万8千円でしたね。
    交換出来て有難いと思いました。リーフの電池交換については、日産の本体には、期待できないので、別の交換専門の会社の、立ち上げを、切望します。(マツダの、ひでぽんさん!の様に、熱烈な、日産愛の、工場の経営者さん、お願い致します、)

  3. 官民の悪いとこ集めたみたいな会社だ。 より:

    日産、こんな話しばかり。自分でも自分の周りでも、ちょっと首をかしげる話が多い。
    私は10万kmほどでタイミングチェーンが伸びた。保証を過ぎてるから有償と言う。伸びる部分じゃないだろ!と食い下がると工賃か部品代か忘れたが片方が無性になった。知人は5万kmほどで切れてエンジンが逝き、最初は全部有償と言われた。最終的に無償になったが、二ヶ月くらいかかり代車も無し。
    でも、根強いファンがいる。不思議だ。

  4. 魑魅魍魎 より:

    開発チームは優秀なのに、チームを率いるマネージャーが石頭。まるで日本の企業と政治家の関係のようで、泣けてくる。

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