ついにイワタニも大幅値上げ! 使い勝手は何の問題も無い燃料電池の乗用車、国に潰されました。

恐れていたことになりました。突如イワタニが「6月1日から水素の価格を1kgあたり1650円にする」と通告した。以前も書いた通り「水素の価格はハイブリッド車の燃料コストくらいにしましょう」ということで1kg=1210円になっている。1kgで110km程度走れるので、18km/Lのハイブリッド車に相当します。これが1650円になると、11km/Lという燃費のエンジン車になってしまう。

写真/TOYOTA MIRAI CLUB

いや、すでにエネオスだと2200円なので、8.2km/Lということ。水素ステーションも増えない(東京都内はむしろ減っていくようだ)、エネルギーコストは高いじゃ、誰も買わないでしょう。燃料電池の方が電気自動車より実用性高い。水素ステーションさえあれば普通に使えますから。なのに推進させようという気持ちが国にない。トヨタもホンダも2階に上げられハシゴ外された。

今後どうなるか? 買おうという奇特な人は超少数派である。というか、普通の人なら誰も買わない。役所やカーボンニュートラル関係の人くらいか? 環境問題に熱心な東京都ですら燃料電池にゃ冷たい。トヨタが水素ステーションを作るという動きもあるようだけれど、水素関係は規制のオンパレード。赤字覚悟のボランティアじゃ無い限り無理だと思う。

とはいえ燃料電池は「あり!」だ。先日紹介した水素エコシップを始め、大型トラック、バス、建機など使い勝手の良い分野は多数。ただ個人向けではない。MIRAIとクラウンFCはどうなるんだろう? このままだと売れない。遠からず一桁か二桁の下の方の台数に落ち込むこと間違いなし。私みたいなMIRAIユーザーは泣くしかないのか。さてどうする?

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7 Responses to “ついにイワタニも大幅値上げ! 使い勝手は何の問題も無い燃料電池の乗用車、国に潰されました。”

  1. A.jack より:

    Toyota mirai 2台乗継ぎましたが水素ステーションが改善されず全て処分。
    石油業界の利権優先の政策が変わらない限りmiraiに未来はありませんね

  2. トヨタ、ホンダ頑張れ!! より:

    水素の価格の大幅値上げも水素ステーションが増えないのも、既得権益を潰されたくない業界が圧力を掛けたんでしょうね
    素晴らしい、新しい技術もこの国ではアメリカの圧力や既得権益で潰されてしまう
    これからは暫くの間、個人向け以外で技術を磨き続けて、世界最先端を走り続けていくしかないのでしょうかね

  3. よたろう より:

    個人的には、キャンピングカーや、車中泊に最適だと思ってました。ガソリン車と違って、休む時間にも動力を切る必要が無いので快適です。災害時への備えにも最高です。
    それにしても、運輸業界はこの件をどう考えているのだろう。首都圏以外は、まだ黒いススを出しながら走るトラックやバスがあるわけです。SDGなどと言いつつ、お試しの電気バス、トラック等を一部試している業者もいますが、全部を電気に切り替えた場合、充電設備や充電時間を考えた場合、運用可能なインフラが整うのでしょうか?
    運輸業界こそ、国に燃料電池(水素)の推進を訴えていくべきだと思います。後で困って、国に泣きつくような事態にならないよう願います。

  4. アミーゴ5号リボーン より:

    残念無念にもほどがあります。官僚連中は、目先のBEVで、てんやわんやなのでしょう、きっと。

    個人的には、燃料電池の逆サイクルで、水分解から水素を作る技術が気になっております。

    逆サイクルにどれくらいのエネルギーが必要で、どれくらいの水素を生み出せるのかな。。。

    エネルギーなんちゃらの法則で、双方のエネルギー量はあまり変わらないのかしら?

  5. ボヤキ爺 より:

    9日の衆議院本会議で、水素社会推進法案が可決されました。
    低炭素水素を供給したり利用したりする企業の事業計画を政府が認定し、設備投資に助成金を出すというものです。
    さあ、これで水素ステーションが増えたり水素の値段が下がったりするのでしょうか。

    私個人としては、脱炭素水素ではなく今更ながら日本という国は低炭素水素ってレベルなんだとガッカリですが…しばらくは、化石賞を取り続けるでしょうね。

  6. トヨタ車ユーザー より:

    私の家の最寄りの水素スタンドは、多分イワタニの供給で運送会社がやってるんですよね。。。トラックならより水素は有用、補助金が出るので一般開放するようになったんだと思います。
    一方でいち私企業がやっているので、いつまで続くのかなという不安があって、クラウン並みの高級を激安で味わえる2代目MIRAIのUカーを買うのに躊躇しています。
    しかし、初代プリウスや初代MIRAIが市販されたとき、あのメルセデスが「値段一桁間違えてない!?」といったくらいですからね…。トヨタとホンダは相当のプライドで市販を続けているんだと思います。
    試作ではなく量産されていることに大きな意義があります。だからMIRAIのコンポーネンツで信頼性高くトラックや船にサクッと転用できる。
    やはりあきらめてはいけないと思います。
    トヨタもプラグインのFCV出して~

  7. ビエント より:

    ミライユーザーです。恐れていた事が現実になりました。
    今日イワタニの水素ステーションションで値上げの情報知りました。購入前、将来水素の値段が3分の1になるとか、その内水素ステーションがも増え数年先は便利になるとかでお買い得の全モデルを購入、購入するやいなやENEOSが値上げ、なんじゃこれと思い緊急時以外はイワタニを使ってました。4月からのENEOSの再値上げで嫌な予感がしてましたが。これ程の短期間での値上げ
    これじゃFCV自家用車の普及は当分無理ですね。
    時代の先乗りの気分でしたが非常に残念です。

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