ついにクルマの12Vバッテリーとして寿命長いリン酸鉄リチウム電池を採用する流れになってきました

改めて書くまでもなく、リン酸鉄リチウム電池は充放電回数3500回以上/10年以上の寿命を持つ。普通のクルマの12Vバッテリーとして使えばクルマの寿命に匹敵するかもしれない。三元系リチウム電池も普通の鉛バッテリーの3~5倍の寿命を持つ。なのに新車採用しているメーカーはテスラのみ。なぜか? 基本的にコストの問題だと考えていいだろう。

鉛電池の納入価格は三元系リチウム電池より圧倒的に安価。自動車メーカーとしちゃ採用したくないということです。また、リン酸鉄リチウム電池に付いて言えば極低温性能がキビシイ。マイナス10度になると電圧下がって始動不能になる可能性大。ただ極低温に強いリン酸鉄リチウム電池も出ている。なかでも技術レベル高いのがBYD。今後、普及してくるだろう。

現在は互換サイズで2万1517円

ちなみに私のバイクは昨年4月にリン酸鉄リチウムに交換した。鉛バッテリーの3~4倍の価格ながら、10年無交換なら安いモンだと思ってのトライです。結論から書くと、今のところ素晴らしい! 何よりセルモーター回すパワーが大きくなったらしく、クランキング速度が気持ち速くなった。今まではずっと電源に繋ぎトリクル充電していたが(ハーレーあるある)、しないでOK。

今後バイクでバッテリー交換となったら全てリン酸鉄リチウムにする。バイクだとマイナス20度の始動性能なんかどうでもいいですから。むしろ40度になっても電池劣化が進まない特性が昨今の灼熱化している我が国だと有り難い。ちなみにバイク用リン酸鉄リチウムはアマゾンでも多数出ているけれど信頼性という点でその気にならない。クルマ用も楽天に出てきたら試したい。

遠からず乗用車用も2万円くらいになってくると思う。何よりテスラやBYDが採用してきたことと(少なくとも電気自動車や燃料電池車に鉛電池は似合わない)、2024年から始まる欧州で電池の鉛規制により、リチウム電池を使わなければならなくなる。今のところ東芝のSCiB電池などが名乗りを上げているようだ。12Vバッテリーも無交換で済む時代が遠からず訪れます。

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5 Responses to “ついにクルマの12Vバッテリーとして寿命長いリン酸鉄リチウム電池を採用する流れになってきました”

  1. 白川 拓司 より:

    Q-85の互換リン酸鉄リチウム電池もアマゾンで売っている時代になりました。次は買って試して見る気満々です。

  2. ハヤミ より:

    12Vバッテリがメンテナンスフリーになるのは喜ばしいことです。
    以前、バイクのバッテリーが上がり、なぜか充電で復活できず新品に交換しました。その後すぐに国沢師匠のデサルフェーション装置を知り早速購入(組み立てキット)取り付け、ついでに安いソーラー充電器(20mA程度)を付けてからバッテリ上がりも無く数ヶ月動かさなくてもセル一発で始動できています。
    普通の車(及びバイク)のバッテリが車の寿命までメンテナンスフリーはとてもありがたいです。

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    2代目プリウスに乗っていた頃、うっかりリアハッチを半ドア状態にしてしまったことがありまして。
    気付いた時には完全にバッテリーがアウト。
    21世紀になってまだ数年くらいの時でしたから走行用バッテリーがそこそこ生きていてもエンジン始動用のバッテリーが上がってしまうと結局起動できないことを初めて知り、愕然となったことを覚えています。
    幸い近くに街の整備工場みたいなところがあったのでバッテリーを注文。
    今まで見た中で一番大きなバッテリー(ランクル用)で12000円くらいだったので、プリウスは6~8000円くらいかな~なんてタカを括っていたら何と30000円(!)近い値段を請求されました。
    すわボッタクリかと思えば「ハイブリッド車用バッテリーは特殊でして、普通のバッテリーじゃダメなんです」
    …のちにアイドリングストップ用バッテリーも似たような仕様と値段で登場しましたが、「当時先進的な」ハイブリッド車でもバッテリーは鉛電池のままなのねと感慨深い思いをしたのを覚えています。

    アイドリングストップ車用だか何だか知りませんが、値段が高くなって寿命が短く重い鉛バッテリーのまま。
    リン酸鉄小型ポータブル電源も出てきたので何で車用がないの?と思っていたら一部出てきたのですね?
    こういう最初の提案がパナやユアサじゃないんだろうなというのが本当にアレです。
    多分鉛バッテリーの「利幅」が大きくて開発サボっちゃったのかなと残念に思います。

  4. とんぼ より:

    ディーラーでバッテリー交換する値段で
    リン酸鉄がAmazonで売ってる
    自分で交換出来る人なら鉛の2〜3倍位だからか悩むけど
    8年落ちのインプレッサで3年使っているが
    月に1〜2回位しか乗らない車だけど
    一度だけルームランプ消し忘れて
    一ヶ月位放置したら
    バッテリーの保護回路のカットOFFが働いたが予備のボタン押しただけで復活出来た

    最新の車だとバッテリー上がったらディーラーに持って行って設定があるかもだけど
    鉛バッテリーだと一度あげちゃうと交換だからか自分でバッテリーを交換出来る車だとおすすめします

    ただしバッテリー内に電子回路が入っているので回路の故障リスク有る

  5. 反日非国民 より:

    前世紀にはソニーやホンダが生まれた日本で、今世紀にテスラやBYDのような会社が生まれないのは悲しい

    何故なんだ?ろうか?
    本田宗一郎さんは「戦争で上の世代がいなくなり、自由にやれたから」みたいな話しをしてましたが。

    原発もガソリン車も、成功体験と既得権益がデカイと、新しい芽は出なくてもいい、今までの延長線上でいいと、冒険したりしなくなりがちかも?

    世襲政治家が当たり前で、毛並みの良いのは良いが、安い国立大学から苦学して、のしあがって来るような人材が一定数は、やはり必要なんだと思います。
    今は国立大学でも学費高くて、むしろ金持ちの家の子が多いそうです。
    話が逸れて脱線脱輪しました、
    御免❗

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