ほぼ悲報。日産、北京ショーに出展する4台のコンセプトカーが見事に中国で売れそうにない
昨日「日産車のデザイン大丈夫か?」と書いた途端、北京ショーで思わずウナるコンセプトカーを出展するというリリースが出た。写真を見ていただけば解る通り、デザインは厳しいし、この段階でモックアップを並べただけ。自動車メーカーの人なら「どうしちゃったの?」というレベルといってよい。日産の状況、私が考えているより深刻なのかもしれません。とうてい中国で戦えまい。
上は『エポック』という電気自動車セダン。このクルマだけデザインが中国の平均レベルに達している。ただテスラでも中国で売れ行きを落としており、けっこうな値下げをした。それでも客足が戻らないようだ。モデル3と同じくらいの性能と価格じゃ厳しいということになる。しかもデビューまで1年以上掛かりそう。中国車はドンドン進化していくだろう。圧倒的な性能を持たせる?
そして『エピック』なる電気自動車SUV。こらもうデザインが完全アウトである。昨今の中国人の好みから完全に外している。中国人のトレンド、大型車は日欧車のような押し出しの強い雰囲気を持たせ、中型車以下は流麗。エピックは中型車カテゴリーになると思われるので、厳しいと思う。しかもエポックよりさらに試作レベルに近い。新しい電池を積んで安くしない限り勝負にならず。
『エラ』はPHVのSUVという。現在、中国勢が猛威を振るっているPHVで勝負するというから意気込みは十分。というか、PHVで中国勢と勝負出来なければ生き残れないと思う。その割には新しさを感じない。おそらくパワーユニットはeパワーを使い、そいつに電池を搭載することになるんだろう。すでにeパワーより中国勢PHVの方が安価。電池たくさん積んで安く作れるのだろうか?
そしてPHVのセダン『エヴォ』。デザイン的にはストームトルーパーをモチーフにしたのか? 一番厳しいかもしれない。なんたってセダンPHVとくれば中国で一番の激戦区。国のバックアップを受けた国産勢は生き残りを掛けた価格競争をしている。エヴォが市販されるころには性能もドンドン良くなっているだろう。どんな「武器」を持っているのか不明ながら、厳しい戦いが待つ。
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後手に回るという言葉がぴったりな今の日産。リーフの商業的な失敗から何も学んでいない事が分かりますね。よくもまあこんなデザインでモックレベルのもの出して来たなぁと。実車でこれでも微妙に周回遅れ感あるのに、モックですからね…。あと5年後にこれが出てきたら笑いものになるだけでしょう。日産オワタ…
コンセプトカーだけ発表してすぐお蔵入りさせる日産のお家芸、なんとかならないんですかね?新しいローグのメッキだらけの古臭いデザインをなんとかしたほうが良いと思います。中国市場向けのティアナをアルティマに改名したのも意味不明です。インド向けのマグナイトもコケているのに何してるんですかね。
「日産」が前面に出ているのは、中国でもアメリカでも同じ車(エネルギー源はさておいて)を売らないと、数が稼げない・経営計画を達成できないからでしょう。
それでもってどこでも無害なシルエットやデザインにしようとして、髭が生えいるどこの車だ?になっている。ま、かといってGT-Rコンセプトみたいにとがらせてもダメなんですが(シルエットフォーミュラーとか今の人はワカランでしょう)
掲げた台数目標は力を見誤った感があります。もはや何か一つの技術で車を世界で売れる時代ではないのです。アライアンスという方法を最初に使ったのは日産だったのに。
それにしても名前が「エポック」って…
日本ではミライ―スのトヨタ名がピクサス・エポックなんですが(笑