アイスガード5の評価
テストするには申し分の無い雪が降った。早起きして湯沢近辺の様々なコンディションの雪道を走ったら、なるほど今シーズン一番と言われているヨコハマの『アイスガード5』の実力に納得す。そろそろ品不足になり始めているようなので、もし今からスタッドレスタイヤを買うなら早く手配した方がいいと思う。
滑り始めてからのコントロールも効く
まず圧雪。私は「長靴効果」と表現しているが、いわゆるスタッドレスタイヤのパターンで案外走れてしまう。実際、タイヤのパターンがしっかり残るような雪道ならあまり性能差出ない。しかし高速道路のように締まった圧雪(凍ってる)になると、性能差出てくる。アイスガード5で凍った高速走ったら「気持ちイイ!」。
こんな雪道は「ひゃっほ〜!」の大得意!
そもそもグリップレベルが高いため、ブレーキの減速Gをしっかり出す。横方向のGも前後Gと同じくらい出るため、クルマの挙動を掴みやすい。また、滑ってからの「粘り」もキッチリ持っている。クローズドされた雪のテストコースなら、100km/h巡航など余裕。流れに乗って走っていれば、全ての速度域で余裕残す。
凍った高速道路は「カーッ!」という食い付き音が出る
続いて深夜から降った雪が路面温度高くて溶け、その後凍ったような路面を試す。別格にミューが低い北海道のミラーバーンを除き、最も滑る氷と言ってよかろう。走り込んでみた結果、今まで私が基準としていたブリザックのGZと同等レベル。これまた滑り始める程度で攻めたら、コントロール性も全く負けてない。
黒く見えるのは氷。歩いても転びそう
こいつに勝てるのはブリザックの『SI-12』だけ。SI-12のコンセプトを取り入れた新製品を投入してくるまで、GZとガチで勝負出来ると思う。ただSI-12のようなパターンだと、雪道で多く出会う水深の深いシャーベット(アクアプレーニングを起こしやすくて危険)を通過した時の特性が厳しいかもしれません。
水深3cmほどの手強いシャーベット
加えて燃費が抜群に良い。発泡ゴムを使うGZの大きな弱点は転がり抵抗。プリウスだと10%前後落ちてしまう。アイスガード3から転がり抵抗低減を目指したヨコハマは、さらに進化させてきた。今のところ街中から高速道路まで様々な条件を走り、5%程度の燃費低下で収まっている。下手な夏タイヤより優秀。
やや下りとなる同じ区間の帰りは渋滞を含んで25,7km/L
また、アイスガード3では3シーズン使うと15%くらいアイスバーン性能が低下するらしい(数字は未公表)。アイスガード5になって5%程度の性能低下で済むという。ちなみに利きが長持ちするGZもアイスガード5と同じくらいの性能低下だと言われてます。走行距離少ないなら4シーズンくらい使えそう。
以上。私のWebの右にヨコハマのバナーが貼ってあるからアイスガード5をホメてる、と思ったら間違いですラリー用のタイヤを他の国際ラリー出場者と同じ条件で扱ってくれた恩義だからして、バナーは無料。もしヨコハマ以外のメーカーで「異論あり!」というなら連絡ください。キッチリとテストし、公平に評価します。
・ECOカーアジアは「早くも充電マナー違反が出てきた」
<おすすめ記事>
軽のオンデマンド4WDにアイスガード5(155/65R13)を履かせてます。
最初に皮剥きが必要なのはわかっていましたが、乾燥路200kmでは足りなかったのかアイスバーンでは結構滑るかなって感じました。でも確かにリアが流れても立て直しが楽な気がします。また、下り坂での安心感もアイスガードのおかげでしょう。
また、乾燥路だけでなく雪の上でもよく転がる感じがします。もう少しヨコハマゴムさんに頑張ってもらえば、東北でも1年間履き替えの必要がないオールシーズンタイヤもできるんじゃないでしょうか。
岩手県に居ながら今までFFしか乗っていなくて、今年から4輪駆動にしました。なるほど安定感は2輪駆動の比ではありませんね。例えそれが生活4駆であったとしてもです。
とはいえ、青信号でさっさとクラッチペダル離してアクセル開け気味にしたら4輪ともスリップして走れないんですね。勉強になりました。
おはようございます インサイトにアイスガードはかして高速1000キロ走りましたが、燃費はあんまり変わりません。若干落ちたかな? ブリジストンのプレイズよりも タイヤサイズ違うので走りは普通に走る分には変わらないかな? インサイト自体ふらふら、ボコボコ路面状況探査機なので… 雪道は走ってないので性能は分かりません。普通の路面で高速走行も問題ないです。インプレになってないですね(笑) 鈍感なのか自分… せっかくだから雪ふらないかなぁ。
有益な情報、ありがとうございます。
夏タイヤは数年前、BSをやめました(エコタイヤ製品、他社比性能低めに思えたので)が、これで冬タイヤもBSから変更になりそうです。
このくらいきっちりした比較記事、今の記事では無理なのでしょうね。