アメリカとメキシコの自動車問題、落着か?
アメリカとメキシコの貿易協定が決まりそうだ。どうなるのか? 解りやすく言えば「メキシコの工場であってもアメリカ生産に部品をたくさん使うなら関税無しで輸入して良い」ということである。ちなみに現在「北米とメキシコで62.5%の部品を調達すればよい」となっているのを「主としてアメリカ製の部品だけ増やし75%にしろ」というもの。アメリカの雇用増えます。
この協定、日産やトヨタ、マツダのような日系企業にも適用される。現在、アメリカとメキシコ以外から調達している部品を、アメリカからの供給に切り換えれば関税の対象にならないので、協約を守るしか無い。今後、カナダとも同じような貿易協定を結ぶと思う。日本の自動車産業はアメリカとメキシコ、カナダが重要な生産拠点。といった事情はアメリカのメーカーも同じ。
気になるのが日本から輸出している車両の関税だ。100%関税を掛けられようモノなら相当厳しい状況になります。このところ落ち込んでいたトヨタやホンダの株価が上昇に転じたあたりを見ると、関係筋は最悪の状況から脱したと評価している様子。とはいえトランプさんの性格からすれば、依然として楽観出来る状況じゃ無い。相応のダメージを受けると考えるべきだろう。
いずれにしろマツダとスバルはアメリカ生産を増やさなければならず、トヨタもハイブリッド車を現地生産するようになっていくことだろう。生産減った日本の工場稼働率をどうやってキープするのか? 工場閉鎖は最も厳しい判断です。日本でも売れるような車種を増やして行くのが最も好ましいけれど、多くのメーカーは利幅少ない安いクルマを作る気無し。
トヨタ以外のメーカーは、このまま日本での販売も生産規模も縮小均衡策を続けるのか、はたまた日本のシェアと生産規模をキープするため売れる車種を投入するのか難しい判断をしなくてはならない。なかでもアメリカ工場の増産が必須になるスバルとマツダは、日本の工場閉鎖も視野に入れなければならないです。個人的には日・欧・亜で売れる小型車を作れば良いと考えます。
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