アメリカ車もECO?

政府はアメリカからの強硬な圧力によってアメリカ車もエコ減税の対象車に加えることにした。昨年の実績によればアメリカからの輸入車は約7千台。このウチ、10%程度のクルマを「エコ認定」する模様。まぁ日本車だってミニバンの多くがエコカーなんだから問題なかろう。

こうなると黙っていないのがEU勢。すでにVWが実力でエコカー認定をクリアしたけれど、アメリカだけ優遇するワケにいくまい。エコカー補助、導入当初も書
いた通り、最初から「輸入車閉め出しと文句言われる」ことが読めていた。難癖付けられるネタを自ら提供してたということです。

ちなみにエコカー減税の根拠になっている10・15モード燃費、輸入車にとって圧倒的に不利。日本車はモード燃費用にスペシャルチューニングされているのだ。これだけで軽く10%は上乗せになってると思う。だからこそモード燃費と実燃費の乖離を見ると輸入車の方が少ない。

第三者機関が独自に計測モードを設定し(10・15モードと異なる走行パターンです)、日本車と輸入車を10車種くらいずつ計測。その偏差を持って輸入車係数作り、エコカー認定の基準にすればいいと思う。日本でも「実燃費と違う」と評判悪い10・15モードを輸入車に押し付けるのはフェアじゃない。

さて。昨日ガソリンを入れようとしたら、イキナリ125円になっていた。週末まで120円前後だったのに。実は民主党が打ち出した「160円以上になったら減税」という指針を見てイヤな感じを持ってます。つまりガソリンは「実質的に186円まで値上げしても160円」なのである。

これまでの例を見ていると、160円くらいまで国民は耐えられる感じ。これ以上になるとガソリンの消費量もガックリ下がってしまう。したがって値上げしよう
としても無理。ちなみに160円のガソリン、税抜きの価格だと104円程度。この価格がガソリンという液体の上限価格だと思っていい。

けれど160円以上減税なら税抜き価格にして130円くらいまで値上げ可能。現状より26円も高く売れるということです。今すぐ、ということなどないだろうけれど、民主党政権下でのガソリン価格は160円を想定しておきべきなのかもしれません。

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2 Responses to “アメリカ車もECO?”

  1. いひゅもん より:

    私には現在のエコ減税そのもののコンセプトが理解できないのでアメ車もかまわないと思いますが、それ以前にアルファードやヴェルファイア等が’エコ減税’の対象になることが不思議に感じられます。CMで「アルファードも減税」とこども店長とやらが言っているの聞くと「イラッ!」としてしまいます。「あれだけの車を買える人に減税するくらいならもっと実用的な車に減税しろ」と考えるのは所詮、貧乏人のひがみでしょうか!!
     ガソリン価格は結局そんなところの範囲で落ち着くのでしょうね。以前は月2万km、200〜250Lを使っていましたが今は走行距離、給油量共に半分になりましたので、減税はあきらめてその税金の有効活用を望むばかりです。
     HV車への買い替えも検討するものの、新車への買い替え費用を考えるとガソリン代が半減しても追いつかず3回目の車検も年末に済ませて次も車検かHV車の中古狙いかな等と考えている年金生活者です。

  2. samine より:

    今の深刻な経済状況なら、むしろ金持ちが率先して車を買うべきなので、それは良いと思います。
    いっそ、自動車取得税や自動車重量税などを新車に限り数年間タダにすれば、より公平で、効果も大きいと思いますね。今回の「エコカー減税」は、目的がイマイチはっきりしないので、10年落ちの中古外車(ルノー・ルーテシアⅡ)に乗っている貧乏な私も、正直残念な思いです。
    ご指摘の通り「エコカー減税」の中身については欺瞞だらけですよね。結局は重くて高くてガソリンをよく食う車が実質的に得をすることが多いですしね。
    最近徳大寺先生も『間違いだらけのエコカー選び』を出されて、日本の燃費基準のおかしさや不公平さ、所謂「エコカー」に対する日本人の誤った認識を徹底批判されています。この本を読んで、皆さんと「エコカー」についてもう一度考え直してみたいですね。

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