ドライブレコーダー

57年ぶりに交通事故死者が5千人を割り込んだのは朗報である。57年前と言えば昭和27年。残念ながら自動車保有台数の正確な数字は不明ながら(昭和30年時点で150万台。現在8千万台)、大雑把に考えて80分の1程度。世界規模で考えても、我が国の事故死者率は圧倒的に低いと思われる。

とはいえ亡くなった方の関係者にとってみれば、死者数の減少など全く関係なし。100%なのである。加えて1件の事故に対する関心も大きくなっていくことだろう。加害者へのさらなる厳罰化が要求されていくに違いない。されど5千人の半数は65歳以上のお年寄りとのこと。抜本的な対策は難しいと思う。

死亡事故の厳罰化は、死亡に至らない致傷事故の厳罰化を意味する。そう遠くない将来、事故で他人をケガさせようものなら、驚くほど重い罰則が適用されるようになると覚悟すべき。ここまで来たらドイツの如く1件1件の事故形態を徹底的に追求。事故死者を完全に無くすことを考えるというのも手か。

しかし警察は乗り気じゃないと思う。自動車の安全装備の向上によって死者こそ減ったものの、事故率を見ると横ばい。いや、運転技量の伸び悩みにより、事故は増えていくんじゃなかろうか。実際、クルマのアクティブセーフティ能力が上がっているハズなのに、土日や雨降った日の事故は増えている感じ。

年末年始の道路状況を見ていたら、各所で事故による渋滞が発生してました。一方、警察の事故検証能力は上がっていない。「明らかに先方が悪かったのに両成敗になった」(動いてる時の事故は両方に責任あると言われます)みたいに納得できない処分だって増えていくことだろう。

実際、赤信号無視ですら証拠ないということで両成敗になることが多い。最悪、傷害過失にされようものなら、社会的に終わる可能性大。今後、ドライブレコーダーは必須の装備になると思います。

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8 Responses to “ドライブレコーダー”

  1. かずお より:

    国沢兄貴!!
    馴れ馴れしく呼んですみません。
    国沢さんを勝手に兄貴にしている、43歳になるバス運転士の車好きです。
    車の安全性、性能は上がっていますが、運転する側の技術やモラルは低下しているように感じています。
    私も悲しいことに警察を信用出来ないので、ドライブレコダーを付けています。
    一部の警察官のみだと思いたいのですが、プロのしてのプライドを持ってもらいたいです。
    景気が悪く、企業は血のにじむ努力をしていますが、景気に左右されない方々は努力する気持ちは持てないのでしょうね。

  2. kota より:

    国沢さんはじめまして!
    あけましておめでとうございます。
    国沢さんの記事は共感することができて、信頼していつも楽しみに読んでいます。
    交通事故で亡くなられた方が5000人を下回ったことは、本当に良い傾向です。
    ただ、国沢さんもおっしゃられている様に1人でも交通事故で亡くなられる方がいる以上、交通事故死亡者数ゼロに向かっていって欲しいです。
    ドライブレコーダーとはちょっと話題が違うんですが・・・
    私も今日のニュースを見ながら、どうしたら更に事故を減らせるか一人で考えていて、プリクラッシュセーフティもかなり有効だよなって気がしたんです。(国沢さんはそんなことと分かっていると思う)
    自動車乗車中に亡くなられる方が、クルマ側の安全性向上によって少なくなる一方で、歩行者特に高齢者の事故が減少していません。
    歩行者事故を減少させるには今後はクルマ側で「歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティシステム」(歩行者検知ナイトビューシステムも欲しい)を拡大採用していくことが有効かなと。
    現状プリクラはまだまだ値段が高くカローラでもトップグレードにしか装備されていなく、歩行者を検知できるプリクラはレクサスLSのステレオカメラ搭載車だけだったと思います。
    プリクラは「渋滞追従クルーズコントロール」も一緒に付くので普段からもメリットを実感できるから、量産してECB車ならミリ波レーダー代+αの5〜6万で付けれる様になるといいんですけど。
    交通事故で最も多い追突事故も大幅に減少できるはずです。(特に大型トラックには全車義務付けしてもいいと思う)
    交通事故で亡くなられる方を少なくするだけでなく、怪我をされる方も、不安や恐怖を与える事故そのものをゼロに近ずけていきたいですよね。
    クルマを通して不幸なできごとが起こらないで欲しいと願っています。

  3. HT より:

    これから先、ドライブレコーダーもハイビジョン化したり、マルチカメラになっていったりしないかなと期待しています。これから伸びていく分野ではないでしょうか。
    私が自分の車に取り付けるときは前方用と後方用に二台取り付けたいです。

  4. 阪神ファン より:

    交通事故の死者数が減ることはいいことですよね。ただ残念なことにシートベルトをしない人や携帯しながらの運転をよく見かけます。これらが減れば、もっと事故は減ると思います。ドライブレコーダもいいですね。保険でドラレコ割引がつけば、普及に進みそうな気がします。誰も好き好んで事故をおこそうとは思わないはずですから、一人ひとりが注意して、もっと事故が減ればいいですね。

  5. T.S より:

    [E:cloud]あけましておめでとうございます。
    昨年は、有益な情報を頂き大変に有難うございました。
    ドライブレコーダーはこれからは必須ですね。
    警察信用できないと結うのは今更のとこではないと思いますので、昨年目の前で大型トラックに無理な追越をかけた、Sクラスベンツが屋根がなくなる程の事故が第一京浜大森警察前で起こりましたが、そのとき警察署前で歩哨に立っていた巡査はすぐ駆けつけずに、付近の人の通報で駆けつけました。自主的に動けなかったのでしょうか?
    それを観てから、警察を信用する気持ちは薄らぎましたね。
    自分身は自分で見守るべきなのでしょうか?
    警察の改革に新政権は期待できないでしょうが?

  6. へろ より:

    あけましておめでとうございます。
    先日仲間数人と会食していた時に、
    「自動車の運転とゆうものは、その気になれば人の2人や3人は簡単に殺せる。抜き身の刀を片手に持って、駅前を歩いているのと同じくらい危険な行為である。皆はその様な緊張感を持って運転しているか?」と、普段考えている事を話してみました。
    するとほろ酔いの仲間は、
    「’たかだか’車を運転するのに、おまえはそんな事を考えているのか?」と、私はすっかり変人扱い。
    どおりで事故が減らないわっけだ。
    どんなにすばらしいシステムを考えても、インフラを整備しても、ドライバーが車の運転を舐めまっくていては事故は無くならないでしょう。ここのwebを見ている人以外の大部分のドライバーは、上記の仲間と同じ考えを持っているのではないでしょうか?
    若年期より、運転の危険性を教える教育を施さないと、ダメだと感じました。

  7. まつもとちえこ より:

    人は刀を持っても持たなくても精々0.2〜0.3馬力です。
    不条理な結果は嫌なので、フロントにいわゆるドラレコと、リアに常時録画タイプのドラレコを一応付けてます。
    今まで録画した中で一番危ないなぁと思ったのは・・・・
    遮断機が下りていない踏切で、電車が通り過ぎた事です。

  8. Fufuhu より:

    友人の医師が言っていましたが、
    「交通事故死亡は事故後24時間以内に死亡した場合しかカウントされない。だから24時間以上もたせれば交通事故で死んだことには統計上ならない」とのことを言ってました。車の安全性能の向上だけでなく、医療技術の進歩もあるのではないでしょうか?
    これを言われてみて思い出したのですが、ドラマ踊る大捜査線で交通事故死亡者数の数を抑制するためにわざと事故処理を遅れさせればいいじゃないかと言ってた署長さん?がいましたね。

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