エンジン存続OKの決定で欧州が大騒ぎらしい!

ドイツの主張は通るまいと思っていた「2035年以降もエンジン車の存続OK」が認められた件、案の定、大騒ぎになってます! というのも欧州議会はエンジン車に100%のダメだしをしていた。だからこそ大半の自動車メーカーはエンジンの開発を止めている。ステランティスやボルボ、フォードなんか「なんでOKにしたんだよ!」と激怒。こういったメーカーからすれば裏切り行為に他ならない。しかも漁夫の利を得るのは日本勢。どう考えても納得出来ないだろう。

プリウスのPHEVなんか売れまくるかと

加えてエンジン廃止に反対していたイタリアやポーランドなどは「合成燃料じゃエネルギーコストの高さは変わらないでしょ! 私ら主張していたのはエンジンを残せということだけ!」と怒りの声が出ている。そもそも欧州議会と欧州委員会って違うのかい! と突っ込みも入れたくなる。いずれにしろ今後、一波乱も二波乱もあるんじゃなかろう。実際、日本勢とルノーを除き、燃費の良いフルハイブリッドやPHVを作れるメーカーは欧州に存在しない。

相変わらず続く地球規模での気候変動や、ロビーの強さなど考えると、自動車が合成燃料使えるケースは限られると思う。なんたって前述の通りエンジン車の開発を止めた自動車メーカーからしてみても「そらないよ~」状態。具体的に書くと、高い合成燃料を使えるのって高額車と緊急自動車に代表される特殊なエンジン車、そして軍用車両くらいだ。ズルズルとハイブリッド車やPHVが認められるようになったら日本勢にとって欧州は素晴らしい。

今後の状況は全く予想できない。逆に考えたら欧州委員会も近未来のエネルギーがどうなるか解らないんだと思う。だからこそユルい法規にしていると考えます。2035年までに様々な足を引っ張り合いがあることだろう。そんな時に生き残れるのはどうなっても大丈夫な体制を構築出来たメーカーかと。外野席で観戦しているクルマ好きとしちゃ、そろそろ最後のエンジン車を選ばないとアカン時期に差し掛かった気がする。魅力的なエンジン車を中古車でもいいから探したい。

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2 Responses to “エンジン存続OKの決定で欧州が大騒ぎらしい!”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    エネルギー問題は、いつの時代もまとまらないもので、自国の主張・状況が一番!となるのですね。
    EUとしてまとまっているように見えますが、かつてはこの地域から2つの世界大戦が発生した、というようなことを思い出しました。

  2. ゴルゴ より:

    自動車メーカーが怒ってるのは、単にエンジン車やハイブリッドというより、
     合成燃料=ディーゼルエンジン
    ではないでしょうか?
    最近のレースやブラジルで使われてる
    「E85」は85%がバイオエタノール
    「E100」は100%
    ですが、欧州メーカーは技術開発ができず不正ディーゼル事件を起こしました。

    単純に合成燃料は硫黄分が無いから、NoX等排ガス処理が簡単とはいかないでしょう。
    世界一の後処理不要の筈のマツダのディーゼルでさえ欧州は後処理をして販売。その後販売を中止するくらい基準が厳しい。
    マツダは20年前にマルチフューエルのロータリーエンジン車も開発してしたから、ノウハウは有るんでしょうけど。

    大型トラックやトレーラー、貨物船軍艦をEV化するなんて現在の技術では不可能だから、どちらにせよギブアップするいい加減な規制ですが

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