30日から「運転妨害罪」(あおり運転)が施行される。罰則は飲酒と同等で重い! 留意点は?

6月30日から運転妨害罪が施行される。今まで、いわゆる”あおり運転”については「暴行罪」を適用してきたけれど、起訴に持ち込むのは簡単じゃなかった。飲酒運転で言えば、1)どこで酒をどのくらい飲み、2)その上で数値は目安にしかならない「呼気」じゃなく血中濃度を使い、3)さらにその時の具体的な危険度を推し量った上、検察と相談しながら起訴書類を作らなくちゃならなかった。

運転妨害罪は飲酒運転を呼気濃度だけで検挙出来るのと同じく、大幅に手続きを簡素化出来る。以下10タイプの運転パターンが行われていれば、それだけで罰金50万円以下。違反点数25点(一発取り消しの上、2年間取れない)という猛烈に厳しい違反の素地となる。問題なのは。全て基準が曖昧だという点。例えば「車間距離を詰める」だけれど、車間距離の基準ってなに?

・車間距離を詰める
・急ブレーキをかける
・不必要なクラクション
・急な進路変更(割込み)
・ハイビーム威嚇の継続
・乱暴な追越し
・左からの危険な追越し
・幅寄せや蛇行運転
・高速道路での最低速度違反や駐停車
・通行区分(左側通行)違反

もちろん上記10パターンは危険な運転だと思う。でも判断基準が明確になっていないと、警察の気分により容疑を掛けられることになります。具体的に書くと、高速道路で後続車に対しイラッときたとしよう。ブレーキ掛けると自分が運転妨害罪になるため、アクセル戻す程度の減速を行う。当然ながら車間は詰まります。そいつを4~5回繰り返し、後方ドラレコの画像を証拠として残す。

警察がこの画像を見たら、何度も車間距離を詰めているとしか見えないです。動画無しなら、さらに取り締まり基準が怪しくなってくる。警察がどういう運用をするか、取り締まりの基準をどう決めているのか不明のため、全く解りません。いずれにしろ一番安心なのは、基本的にアダプティブクルーズ使って走ること。これならウッカリミスで乱暴運転になることは無い。

また、警察はヘリによる取り締まりを強化するらしく増機中です。

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