オイル交換で気になる「シビアコンディション」って何? 皆さん拡大解釈してる傾向が多い
一昔前までオイル交換は「3000kmに一回」などとディーラーに言われていた。しかしオイル交換がサービスプログラムに含まれるや、突如「サービスマニュアル通りで」。3000kmに一回ってウソだったワケです。ちなみに最もオイル交換タイミングが短い設定になっているのは、おそらく軽自動車。普通エンジン車で1万kmまたは半年。ターボ車で5000kmとなっている。そしてシビアコンディションというのがあり、それぞれ半分に。
となると軽のターボ車をシビアコンディションで乗ったら2500kmということになってしまう。正しく3000km以下だ。シビアコンディションって何か? これは各社共通の設定となっており、どこのメーカーも同じ内容。以下の通りです。大昔に決められたものであり、ほぼデタラメ。例えば走行距離。長ければ長いほどオイルの劣化は少ない。毎日300km以上走っているタクシーなんか、一番エンジンが長持ちするほど。
また、走行距離の30%以上が山道や登坂という使い方や、30%以上が悪路という使い方もあり得ない(後述の通り雪道はシビアでは無い)。強いて言えばⅠ回の走行が8km以下という短距離走行の繰り返しながら、これまた今の排気ガス規制のクルマで短距離走行するとオイルが劣化するほどガソリンや水分のオイル混入あるなどあり得ない。20年以上乗っているようなクルマでチョイ乗りばかりしてるなら別ですが。
ということでシビアコンディションは100%忘れて良い。参考までに書いておくとオイルの劣化は高温で進む。オイルによっても違うものの、通常の使用状況だとほとんど劣化が始まる温度域には入らない。欧州車なんか日本より圧倒的に高速走行するものの、指定交換時期は2~3万kmというケースが多い。オイルも資源という観点から、無駄に交換するのは悪いことなのだった。サーキット走行しない限り温度劣化は考えなくいい。
ターボ車のオイル交換時期が短いのは、タービンの冷却などを行っているからだ。タービンが赤くなるような使い方をしていれば、やはり劣化していく。軽ターボ車でアクセル踏みがちの人はタービンの温度も上がるため、メーカー指定の交換時期を守ればいい(それでもシビアコンディションじゃないです)。ディーゼル車のオイル交換指定が比較的短いのは、基本的にターボ車であることと、爆発エネルギーのピークが高いことによる。
今や主流になっているハイブリッドなどはエンジンオイルの温度が上がらないで困るほど。ほとんど劣化は進まないと考えていい。日本もいつ決めたのか解らないほど古い交換推奨時期を見直し、車種によって分けてもいいんじゃないかと私は思っている。ハイブリッドなんか欧州車と同じく2~3万kmで何ら問題ないと考えます。雪道もオイル温度が上がらないためシビアコンディションにならない。昔、チェーン履かせてガタガタしたから悪路という判定らしい。
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シビアコンディションという言葉で真っ先にイメージするのはモータースポーツでしょうね。
24時間耐久レースだとルマンで5000㎞以上走行しますが、車体全体で10万㎞に匹敵する負荷が掛かると云われています。
スバルやトヨタが参戦して有名になったニュルブルクリンク24時間なんかは路面の変化が激しいせいなのか20万㎞とも30万㎞とも云われるくらい。
あまり注目されないけれどタイヤ交換はあれだけ頻繁に行うのにオイル交換って(レース中は)トップチームはしないですよね?
やるならピット奥に引っ込んで重整備コースなんでしょうが、トップ争いをしているチームが皆そんなことしていたら「オイル交換で3周分のタイムを失った」とかになってしまう。
タイムが伸びないけど、フュエルマネジメントとオイルマネジメントでトップに立ったなんて話も皆無。
タイヤマネジメントはたまにあるけど。
じゃあオイル交換なんて無視できるレベルなのかというとそういうことじゃなくて。
ハイチューンエンジンになればなる程必要みたいで、レースエンジンなんかは組み上げて火を入れたら、コンディションチェックのルーチンをして即オイル交換だとか。
詳しいノウハウは知りませんが。
F1でホンダが一番弱くて苦戦していた頃、メルセデスやフェラーリなんかはオイルを意図的に燃やすことでパワーアップしていたとか。2ストオイルかいな。
昔の250cc4気筒バイクは常時12000回転以上ブン回していたので3000㎞でカストロール入れてました。
でもマイクロロンという摩擦係数を減らすケミカル入れた時の方が変化が劇的でした。
ぶっちゃけオイル交換は1年1回、もしくは2万kmごとの早い方で全然OKです。ターボ車は1年1回、1万kmくらいかな?サーキット走るとかなら別ですが。注意したいのはオイルは減りますから5000kmくらいで量を見て減っていれば補充しましょう。まあオイルメーカーやスタンドは儲けなのであれやこれや理由付けて替えさそうとしますけどね。特に酷いのが二輪車でうちのJA44スーパーカブはメーカー指定1年もしくは3000kmで交換ですが。「1000kmで交換しないとエンジン音がうるさくなって寿命が短くなります。」とか平気で言います。
頭に来たのでそんな不良品売ってるならホンダを訴えるからその時は販売店でオイル交換が原因で問題が発生した証拠のデータを出してもらうって言ったら次から言わなくなりました。
ヤフーとかで広告が良く出ているWAK●Sなんかオイルを交換しなければエンジンはこんなに汚れますって写真載せてるけど走行距離がいくらでオイル交換してるかの記載は一切ありません。完全に誇大広告ですね。
EV全盛になればオイル交換も不要になりプラグ交換も要らないし基本的に自宅で充電だけしていればいいので、こう考えるとEVはユーザーにとってエコなのかもしれませんね。まあバッテリーが寿命が来れば話は別ですが。
それなりの「質」を持ち合わせたオイルだとそれでよいかと。
どこぞのワンコイン特価・・・みたいなクソオイルだとどうかと
重要事項について事実と異なる説明があった場合(誤認)や、販売店などで強引に引き留められた場合(困惑)等々は、消費者契約法で消費者保護のために「取消し」ができる「不当な勧誘」です。
私もディーラーでオイル類やゴム類の交換を勧められても早すぎる時は笑顔で断ります。
消費者センターというのもありますが、無闇に電話しても、相手は素人の公務員なので仕事したくないような応対でがっかりします。
できるだけ自分でがんばれということでしょうかね。
ほとんどの軽ターボ車乗りはアクセル全開加速を一日に相当行うしかなりのハイペースで走行しエンジンがうなりまくっているのでこれはシビアコンデションです。
ですがオイル交換は車検ごととかですからタービンブローなどで入庫修理になります。