オタンコな交通行政
2010年度の概算要求に高速道路無料化分の予算が5千億円計上されているらしい。2009年度の通行料金収入は2兆円と言われているため、25%分にも達する。ちなみに通行料金収入の内訳を見ると80%以上が東名道や名神道、そして東京、中京、近畿圏の主要幹線からであります。
つまり主要幹線以外の高速料金を全て無料に出来る程度の予算を確保したということ。例えば秋田県や新潟県、四国、大分県などの高速道路は無料になる可能性大。となるとどうなるか? 高速道路と別に計画を進めている国道のバイパスや橋、トンネルなど、大量に不要となる。
加えて高速道路無料になれば、トラックなどは一般道を走らなくなるため、おそらく交通量は驚くほど減るに違いない。狭い道をガンガン走るトラックが少なくなると、環境や安全面も向上する。沼田以北の国道17号線なんか劇的に変わるハズ。こんな素晴らしいことを、なぜ皆さん評価しないのだろうか?
また、現在特定財源になっている自動車諸税を、一般財源に組み込めばいい。そうすれば、ムダなバイパスや橋などを造っている予算を削ることも可能能。高速道路料金の減収分くらい簡単にペイできる。週末毎に発生する大渋滞は、土日の1000円走り放題を止めれば解決するに違いない。
当面はETCを上手に運用し、空いている時間帯を平日や休日に限らず安く。混雑する時間帯を平日、休日に限らず高くすればいい。また、渋滞区間を一旦出て入り直すような乗り方も、無料&格安料金に設定するなど、柔軟な運用を行ったらよかろう。今までの交通行政はオタンコです。
そいつを支持する人がなぜ多いのだろうか? 不思議です。
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師匠に一票いれます。みなさん変化が怖いじゃないんですか。日韓トンネルできないのですか。マイカーでアジア回りたいな。そんな世の中になったら、もっと日本も変化しそう。ガンバレ日本チャチャチャ!
概算要求90兆円ということで、うちでとってる読売新聞なんか、社説・コラムつきで鳩山民主党のバカタレと一面から大反対キャンペーンです(笑)
本題に戻りますが、思うに、各論のない総論ばかりの話を、お偉いさんが好むからではないかと。
基本的に、方法論より、精神論・責任論が好き。自説に絶対のプライドをもっており、他人の話を聞くのはイヤ。
話題に上がった御用学者というのも、そういうお偉いさんの意向を汲んで活動しているのでしょう。
それにしても、地方の高速が無料になるのは本当に助かります。秋田とか、雪道では、歩道にクルマが突っ込むなんて日常茶飯事。めちゃくちゃですから。
あとは建設業関係の方の仕事をどのようにしていくのか、そこが地方にとっての正念場だと思います。
私も国沢先生と全く同じ考えをしてました!
田舎のバイパスや道路拡張なんて、とんでもなく無駄になっているところもありますからね。
高速が無料なんかになれば、確実に渋滞は無くなっていくはず。
さらに、旅行の日程も今までよりも楽しく作れたり、急に変更しやすくなりますよね〜。ついでに、高速と並行している一般道沿いのお店なんかも、頑張り次第で売り上げを上げれそうなんですが・・・
高速無料化には賛成ですが…。
週末の大渋滞は無料化で解消しますかね?疑問です。
渋滞のほとんどはファミリーの行楽利用ですが、ほとんどの勤め人は土日と祝日しか休みがありません。
そこから漏れた人は平日に利用するとは思いますが、それでどれだけ渋滞が解消するのでしょうか?
はじめまして。国沢さんとほぼ同年代のものです。
どうしてこうなんですかね。道路行政だけじゃないですね。私のような素人からみても「こうすりゃいい」と思うことがたくさんあるのに、どうして政治家や官僚は気づかない?・・疑問や憤慨だらけです。
彼らが馬鹿だから、というのなら話は単純ですが、そんなはずないですよね。
私が素人だから。ものを知らないから。実行当事者じゃないから。これは確かです。とすると、彼らは知っているせいで動けない。動くときの労力と責任の大きさにしり込みするということですか。
何を知っているんでしょう。国という巨大システムを構成する制度間のバランス、既得利権の網など・・ありそうです。
これらを根こそぎ取っ払って再設計・・まではいかなくて、バランスを保ちながら変化させて、新システムに軟着陸させる。これが今多くの人が国政に携わるプロ集団に期待することでしょうか。難しいことです。過去の日本が経験したことのないことです。
民主党がんばれ。その対抗勢力・・自民党と呼ばれているかどうかは別にして・・もがんばれ。
なんてこといってる自分を振り返ると、歳をとったな、と。もっと若けりゃ、より過激な破壊と再設計を求めたかも知れません。
失礼しました。ちょっと議論が突っ走りすぎたかも知れません。
やはり既得権が絡むのでしょうか。
一時期やっていた社会実験などの結果はどうだったのか気になります。
交通行政は複雑なようですが、少なくとも首都圏に入ってくる一般乗用車は締め出すべきだと思います。平日に関しては主要な公共交通機関の妨げとなり、休日には事故の原因となるような迷い運転や無謀運転、高齢者の観光による渋滞や危険運転等々最低な状態が継続しております。ハブ化は航空だけでなく、地上交通にも有効活用して行けばエコな交通を推し進めていけると思います。
いつも賛同しながらウェブを拝見しています。私は難しい事は判りませんが高速道路無料化の件だけで無く色々な事において、自民党と官僚(多分一部の政権に近い人達)が国沢さんの意見の通り自分達の都合良い結果を導き出す研究者を利用して政策を作っていると勘ぐってしまいます。民主党の政策がベストな物かどうかは判りませんが実際にやってみてダメなら元に戻せば良いと思います。(例えば高速無料化)官僚の方々も本当に日本の為になる事優先(短期的・長期的な事で意見の違いは有ると思いますが)で日々頑張りたい(頑張っている)人でも上司や慣習・伝統等に逆らえず、不本意ながら自分達の省庁の為に仕方なく本当は日本の為にならない事の片棒を担がされている事が多いのではと思います。民主党のブレーンに小泉政権の猪瀬さんのように国沢さんの様な人が入れば(猪瀬さんの功績は私には善し悪しが判りませんが大抜擢の例として)と思います。今後も本当に日本の為になる事優先な意見をどんどんお願いします。私はしがないサラリーマンですが、国沢さんは多くの読者を持つ方なので発信し続ければ何かが変わってくると思います。私も陰ながら応援させて頂きます。
日本全国全線無料化でなければ、それはロードプライシングなのでしょうね…
渋滞する程車が通る道路の通行料は、利用量が減少するまで値上げ。
通行料徴収しても、経理コストだけで赤字のトコロは無料にして、利用数のバランスを調整する…と
あ〜それから無料化に反対している人々からは料金を徴収しましょう(笑)
折角払うと言ってくれてるんだし(爆)
無料化反対を支持する人が多いのは、マスコミの責任でしょう。
マスコミで無料化賛成と言う人は少数派です。
バゴーンさんの仰るとおりで、マスコミの影響でしょう。TV観るほど感化されてしまいます。
東北は、歩道の雪を避けようと無意識が働くのか、チャリンコが自動車寄りを夏季も通りますしね。
毎日新聞のコラムで面白いこと書いてありました。
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news/20091018ddm002070082000c.html
時代の風:高速道路のあり方=東京大教授・坂村健
◇環境保護にETC活用を
ーーーーーーーー引用ーーーーーーーー
そして、何より重要なのがETCなら非常に柔軟な料金徴収ができるということだ。時間割引、車種割引、天気割引、さらには公共性の高い車両や障碍(しょうがい)者はタダとか。どんな複雑な料金体系もコンピューターのプログラムだけ。
特に重要なのが「混雑してくると課金」という制度設計。実はシンガポールには高速道路はない。システムもETCではなくERP(エレクトロニック・ロード・プライシング)と呼ばれている。一般道含めてのERPが渋滞解消--ひいては環境保護の決め手として、多くの国で導入が検討されているのだ。
ーーーーーーーーここまでーーーーーーーー
せっかく良いシステム(ETC)導入したのだから政府はもっと動的にETC活用すべきだと考えます。
やってみなけりゃわからないですが、、、
僕も国沢さんと同じ予想をしています。
なぜ無料化に反対する意見がけっこう多いのか、不思議です。
確認のため言わせてください
車は、ストップ&ゴーを繰り返すとより燃料を使うのだったのではないでしょうか?
車は停止時から発進時に最も燃料を使うと聞いたことがあります
だから渋滞ではよりガソリンを使うのだと思ってます
(ある程度流れのある)高速道路では信号のある一般道に比べて止まることが少なくなるので、燃費はよくなりませんか?
これが当たってるとしたら、高速道路無料化て環境が悪化する、排ガスが増えるなどの意見は誤りではないのでしょうか??
高速無料化に反対の意見が多いのは、前政権(実際には国土交通省のお役人でしょうが)が生み出した名案、
(ただでさえ混雑する)土日祝日に、(しかもその大部分を占める)普通車に限り上限千円(未満は半額)
の偉大な効果でしょう。
集中工事でも土日は休みます。交通量が増えるからです。
そこを狙って、しかも多くの割合を占める車種の料金を大幅に安くすればどうなるか、最初から分かっていたはずです。
(景気刺激策、なんていうのはエコポイントと同じように名目だけです。)
結果、料金が安くなる、イコール渋滞する(無料ならばなおさら)という観念が国民全般に見事に植え付けられてしまいました。
この問題に限らず、色々な議論を見ていて思うのは、問題の本質をきちんと理解した上で自分の意見が持てる人は、まだまだ少数に過ぎないということです。
大半の人は、マスコミ等の流す表面的な情報に簡単に流されます。
そして、それはある意味仕方のないことだとも思えます。
ですから、現政権も、取り敢えずもっと分かりやすいやり方で始めるべきだと思います。即ち
土日祝日は今まで通り普通車に限り上限千円。
平日のみ普通車以外の車種に限り無料。(他の車種は今まで通り)
こうすれば、土日千円でメリットを受けている人からの反発はありません。
(これ以上混むことはありませんし、バスやトラックは減るので少しは空くかも?)
運送業界は、コストを大幅に引き下げられます。土日は変わらず渋滞するでしょうが、運送費も(有料の)土日は平日に比べて割高にすれば、土日の物流は緊急のものを除いて減る方向になるはずです。
こうすれば、取り敢えず'渋滞'を理由として反対していた人の根拠が無くなります。この人達の割合はかなり多いよう(これは感覚ですが)なので、一気に賛成/反対のバランスを変えられるかもしれません。
そうすれば、残りの人の説得は今より遙かに簡単になるはずです。
いろんな意見があると思いますが、自分は無料化には反対です。いや車社会だけみれば無料化するに越したことが無いのはわかっています。
しかし二酸化炭素ガス削減にも逆行することにもなりかねないことも当然理由の一つですが、無料化することによって他の財源が圧迫削減され、さらには赤字国債が増えることが目に見えているのが一番の反対理由です。優先順位として高速無料化はどうなんでしょうか。
幸い無料化ではなく例え1000円だけでも取ってもおそらく反対する人はあまりいないでしょう。社会福祉などへの財源を少しでも増やす意味でも無料化はいけない、少しでも搾取すべきです。
一定財源しか無い中で、無料化賛成派の人は車社会だけでなくもう少し広い視野で見つめていただきたいものです。
実際にやってみないと分からないのに、反対意見がかなり多いですよね。
民主党に対しての態度だってそうです。半年ぐらい経ってから叩くのならまだ分かりますが、もう既にメディアなどでは民主党叩きが始まっています。
自民党は駄目で本当は支持したい党は無い、だけど民主党の方がまだましに思える、という理由で票を入れた国民が多いのかもしれません。
高速道路と一般道を同じに考えても
問題なのは今までは高速道理路の料金で道路メンテナンス費をだしていたが無料となると 税金でださないとならない。
混雑するところは無料化しないとなると 赤字路線は国へ押し付け 儲かる高速だけネクスコなんてことも。
以前、”現時点では賛成とも反対とも言えない”と意見しました。その後、様々な意見や情報から反対に傾いています。全体としてKAZEさんの意見に賛成です。以前にも投稿しましたが、やはり莫大な国の借金が壁になってると思います。また民営化された社員をどうするのか(また公務員として雇うのか)など民主党から発表されていません。暫定税率にしてもそうです。民主党はあとになって、暫定税率撤廃後に環境税を匂わせています。結局は増税になりかねないです。目先のことにとらわれず全体を見渡すことが必要だと思います。
エコとか云々以前に移動自体が費用対効果で決まるので、1000円+ガソリン代で車と同じ距離新幹線乗れるなら新幹線乗りますよ。
時間、料金のバランスでどれに乗るかを普通決めると思うので、今は1000円とかタダになれば車持ってる人は、車の割合が高くなるのは当然だと思います。
うちは田舎に住んでますが、東京並みの地下鉄とかがあるなら車持ちませんよ。仕事終わって酒飲んで、電車で帰れるだけでも、羨ましいですねえ。田舎はほぼタクシーになりますから。
高速無料化やってみる、に一票。
今の日本は完全に行き詰っていると思う。
中国のように成長できないのだから前と同じことをやっていてはだめ。とにかくやってみて、駄目なら1年で元に戻すか別な手を打つ。鉄道会社もバス会社も一年なら持ちこたえられるでしょう。
影響力でもう世界でトップな日本じゃなくて、その他多くの中のひとつの国だ。自ら進んで実験台になろうじゃないの。大丈夫、日本はやれるって!
この件については国沢さんの意見に全面賛成。
地方の高速道路が投資と収益に見合う事業を行うという経済原則に合っていないのが根本的な原因で、民営にしようが国営にしようが、事業としては既に失敗が決定済みな事業で、残されているのは「後始末が必要」という現実だけ。
広い視点で見るとは失敗事業は少しでも活用できるように整理する必要がある。そういう事だと思う。
つまり、どうしたら、最大限に作っちまったお荷物を活用できるか、、、という視点で物を議論しなければならないのに、世間では、無料化するかしないかの二極論になっているのが間違い。
高速についちゃ、作ってしまって回収の無理なものは無料化して片付けるしかないでしょう。
ミスター・スコップ さんの意見に同意です。
高速道路無料化の意見は、現状の「土日の1000円走り放題」に比較して、
と考えている場合が多い気がしますし、
無料化となった場合は、ある日を境に全てフリー(首都高等は除く)のなるかの印象をもっている様に見えます。
確かにそれなら無料化反対も分からなくは無いです。
バス協会なども「土日1000円がさらに無料化になったら・・・」的な反対理由も挙げていますが
土日1000円で恩恵を受けない車両はそこを指摘はしないんですかね。
毒まんじゅうの様な「土日の1000円走り放題」に毒されている感じです。
仮に1000円が100円になってもかかる経費は大して変わりませんが、
100円が無料になると大きく変わる可能性が出てきます。
「土日の1000円走り放題」が借金返済に役に立っているとは思えません。
財政圧迫を理由に無料化反対ならば現在の各種割引制度は廃止または縮小なんですかね。
まあ、マスコミ報道を見ていると本人たちも良く分かっていない感じがします。
「大型連休で土日1000円の高速道路はこんなに渋滞しています。」
でも、割引制度すら無かった10年、20年前はもっと凄かったです。
その時の感覚で行くと「渋滞30km?その程度なら高速を使おう」なんですけどね。
もし仮に現在無料で、有料にします。と政府が言い出したら、現在の無料化反対の皆さんは賛成するのでしょうか?
高速を鉄道の特急料金のように仰る方がいますが、そんなに裕福な方が多数を占めるとは全く思えません。
この間ザクッと計算したら、自動車関連の税金(ガソリン税、自動車税、重量税、取得税、消費税)のみで、もう300万円くらいお支払いしてますよ。