カムリやアコードのエンジン車が350万円程度。同じ車格の日産N7は240万円でした! すげぇ!

4月24日、上海ショーの会場で開発責任者から「N7の価格は27日に発表しますが相当の競争力を持つと思います!」と自信ある口調で聞いた。発表された価格を見たら「なるほど! こら凄い!」です。なんと11万9900元(約240万円)スタートである。どんなに頑張ったのかはスペックを見れば解る。まずボディサイズだけれど、全長4930mm×全幅1895mm×全高1487mm。ホイールベース2915mm。

ついに日本勢もガソリン車より安い電気自動車を出してきた!

新型カムリが全長4980mm×全幅1862mm×全高1449mm。ホイールベース2830mm。新型アコードは全長4980mm×全幅1862mm×全高1449mm。ホイールベース2830mmなので、ほぼ同じサイズと考えていいだろう。で、新型カムリのスターティングプライスといえば2リッターガソリンで17万3800元。1元およそ20円だから350万円。アコードの1.5リッターターボは360万円となる。

N7の概要レポート

N7のベースグレードのスペックを見ると、電池容量58kWhのLFP(リン酸鉄リチウム)で218馬力のモーターを駆動させ航続距離510km。動力性能ではカムリやアコードを圧倒しLFP電池なので使い切れない寿命を持つ。単純計算だと航続距離510km×フル充電フル放電サイクルで3000回とすれば150万km。実際の航続距離を350kmとしたって105万kmだ。電池寿命、考えなくていいです。

中国では必須のAI君も在住している

熱に強いLFPは急速充電性能も高い。残量10%から80%までを20分掛からずチャージ出来るスペックを持つ。272馬力モーターのハイスペックグレードでは73kWhのLFPになり航続距離635km。最上級グレードも350万円を下回るようだ。参考までに書いておくと、日本で528万円のBYD『シール』より一回り大きく、スペック的にも優位にある。押されっぱなしだった日産の攻撃開始だ。

そんな日産の現地スタッフが嘆くのは、日産本体の財政をグチャグチャにして中国担当になったリチャード・マー氏。全く反省する雰囲気ないらしく、すでに中国の日産関係者の間では酷評である。これ以上の悪口ってあるのか? と思うほど。これから反撃開始というタイミングで、とんでもない司令官が来たモンだと憤る。日産、ホンキでリストラ&出直しをするつもりがあるのかと疑う。

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3 Responses to “カムリやアコードのエンジン車が350万円程度。同じ車格の日産N7は240万円でした! すげぇ!”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    これまた勝手な憶測ですが、
    これだけ安い価格で提供できるということは、バッテリーの納入価格が大きく値下がりしたということ。つまり中国では、バッテリーがとてつもなく供給過剰になっているのでは?

    本来なら対テスラとして、米国に輸出するはずのバッテリーが行き場を失って、中国国内で叩き売られているのでは?

    とするとですよ、
    中華製バッテリーユニットが、日本向けに格安で入ってくるのも時間の問題かもしれません。

    もちろん耐久性や耐候性、電気の出し入れ性能や安全性など、様々な要素があるから、すぐに圧倒されるという訳ではないと思います。

    ただ日本の自動車産業としては、国沢さんがエープリールフールで記事にしていたように、叡智も資本も結集する必要があるかもしれないと、妄想し始めました。

    あ、あと、マーだがキーだが知らんけど、もう赤字が兆に近くて危篤に近い非常事態なんだから、無能なトップの言うことなんか、聞かなきゃいいやん。

    この前辞めた三役だって、高給貰ってシラッと辞めて、会社が一番しんどい時に悠々自適でしょ? 日産の役員なんて、面の皮が厚いだけが取り柄で、何の責任も取れないんだからさ。

  2. tnk より:

    現場の成果が上がれば上がったで、それが本社から来たダメ司令官の手柄になるのが腹立たしいのでしょうね

  3. 裸の将軍 より:

    もうここまで切磋琢磨されたバッテリー素材になると
    他の商材への応用も期待してしまいます
    真っ先に思いつくのがスマホ、ポータブル電源だって
    あーあと個人的にはラジコンバッテリー

    トヨタ、BYDブランドの充電池が出たらどっち買うかなー笑

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