カンバン方式

リケンの被災による工場の操業停止を受け、新聞は「カンバン方式を見直すか、部品工場の分散化を行うべき」という論調の記事を書き始めた。今まで何度もこの手のトラブルは起きている。新聞からすれば「ノウハウを活かせていない」と見えるのだろう。おそらく経験を積むに従いオタンコになっていく日本の役人と(不思議なことに能力ある人もベテランになるとダメになる)、世界トップの実力を持つ自動車メーカーを同一視しているワケ。自動車メーカーからすれば「笑止!」であります。民間企業の生産担当部門は、それこそ1年中「工場を止めないよう運用すること」を考えてる。新聞記者か論説委員が何年かに1度、ネタに困りホンのわずかの時間考えて記事を書くのと違う。トヨタの渡辺社長や内山田副社長のコメントは、いずれも「現在のカンバン方式を変えるつもりはない」。工場の分散化や部品の在庫を増やすより、被災した時のリカバリーを早く行う対策をした方が総合的に考えると有利だと判断したのだろう。PS/リケンは生産施設の分散化を図っているという記事が日経新聞に掲載された。今後どうするのか判明次第、報告します。

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